ONE DAY SCHEDULE

  • 8:00

    出社
    始業時間まで現地紙を読んだり専門書から英単語を拾ったり、英語力向上を兼ねて情報収集。
  • 10:00

    オフィス打合せ
    グループミーティングなど
    同じオフィスにいるメンバーと情報共有を行う。
  • 12:00

    昼食
    近所の屋台で昼食後、打合せの準備、資料作成等オフィスワーク。
  • 15:00

    社外で打合せ
    地元のコンサルタントから情報収集。オフィスに戻り打合せ内容を整理。
  • 19:00

    退社
    レポートを作成し、東京の関係者へ
    メールで報告して退社。

01

仕事内容

環境に関わる多彩なプロジェクトに従事。その経験をもとに、海外と日本をつなぐ役割を担う。

入社以来、環境インフラに関する業務全般に取り組んできました。下水処理施設の増築工事をはじめ、廃棄物の埋立処分を行う最終処分場を安全な状態に保持するための閉鎖工事、トンネル工事、洋上風力発電設備の組立工事など、これまで手掛けた案件の領域は多岐にわたります。中でも、大手酒造メーカーの高温メタン発酵設備建設プロジェクトは現場管理を含めて4年ほど携わり、自分のキャリアにおいて重要なターニングポイントになりました。現在はシンガポールに駐在し、排水処理分野を中心とする環境インフラ技術において日本と東南アジアをつなぐ役割を担っています。主にマーケット調査や保有技術の実証試験の作り込みなどを実施。また、技術研究所シンガポールオフィス(KaTRIS)を拠点とし、インドネシアやタイ、ベトナムなど周辺国への対応も行っています。

東南アジア諸国の拠点となるシンガポールで、幅広い社外ネットワークを構築し、市場を切り拓く。

自社で技術研究所を有するゼネコンは複数ありますが、東南アジアに技術研究所の拠点を置くのは鹿島だけです。シンガポールは世界中から技術、金融、物流、情報、教育などあらゆる分野の最先端が集結するアジア市場の起点。この地で、大学や政府機関、現地企業など幅広いネットワークを築き、鹿島の技術やサービスをグローバルに提供していくため足がかりをつくることが私自身のミッションだと考えています。日本と東南アジアでは、文化や制度、インフラ整備の状況などといった社会基盤が大きく異なり、環境に関するニーズにもさまざまな違いがある中で、いかに市場を切り拓きプロジェクトを成立させていくかが課題です。東南アジアは、将来的にさらなる経済成長が見込まれる重要なマーケット。鹿島の将来にとって「海外」と「環境」は切り離すことのできないキーワードであり、その最前線に立っているという責任とやりがいを日々感じています。

02

入社の動機

恩師からの勧めもあり総合建設業を志望。共同研究を行った鹿島で働くことを選んだ。

ゼネコンを志望したきっかけは、大学時代の恩師の勧めでした。私は主に排水処理の研究を行う研究室に所属しており、装置を組み立てて負荷試験を行う実験や論文に関する指導を受ける中で、指導教官の教授から「君の堅実で物事を粘り強くやり遂げる性格は建設会社に向いている」と言われ、実験への取組み方や理論の構築方法を徹底的に学びました。大学4年生のときに鹿島の技術研究所で共同研究に携わる機会をいただいたこともあり、同業の中でも鹿島を志望しました。

03

今後の目標

世界中から集まるハイレベルな人材と日々向き合うために、常に自分を磨き続ける。

シンガポールで私が関わる人々は、世界中から集まったホワイトカラーが中心です。彼らはジョブホップと言って会社を渡り歩くことでキャリア形成しています。自分自身が商品であるため自己研鑽のレベルが非常に高く、全方位に隙がありません。そんな彼らを相手に仕事をするためには常に自分を磨き続けることが不可欠です。自らの表現力や事業推進力を高め、いずれは自分が専門とする排水処理分野でプロジェクトを立ち上げたいと考えています。

04

休日の過ごし方

シンガポールでは広く親しまれている合気道。地元の道場に通うことが休日の楽しみ。

合気道を大学ではじめて以来続けており、家の近くの道場に通うのが定番の過ごし方です。私の印象だとシンガポールでは発祥の地である日本よりも合気道の認知度が高く道場が数多くあります。その中でも日本人の経験者は珍しいようで、皆に重宝されることに驚きました。技の名称の意味、道場での礼節、所作など、私にとっては当たり前のことを皆が目を輝かせて聞いてくれます。シンガポールの人たちは基本的に親切で、お互いに家族ぐるみで親しくしています。これは日常生活を楽しむ上でもかけがえのないものです。

05

鹿島の社風

転勤先で出会った多くの人とのつながりは、鹿島に入社したからこそ得られた大切な財産。

入社前はどちらかというと転勤について消極的でしたが、1年目で早速やってきた佐賀県の現場への転勤で考えが180°変わりました。きっかけは、他社の職員や地元の職人さんとの出会いです。方言の理解に苦労したり、仕事後に皆でうまい酒を飲んだり、そのすべてが新鮮で一転して仕事が楽しくなったことを覚えています。自分一人で環境を変化させることは実は難しいものです。転勤によって全国各地や海外で社内外の人間関係を構築できたのは、鹿島に入社したからこそ得られた特権だと思います。

塚田亮平

学生へのメッセージ

本当にやりたいことにたどり着くためには、自分の希望とは異なることも着実にやり遂げるだけの胆力が必要です。「専門外だから」と避けることなく、必要なことを見極めて最後までやり通す姿勢を身につけましょう。

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※原稿は取材当時のものです。