プロジェクトストーリー
大型物流倉庫建設プロジェクト
個性的な建物コンセプトを実現する施工を
【プロジェクトストーリー01】入社3年目の2016年から、約2年近く携わったのが埼玉県幸手市で進められた大型物流倉庫建設プロジェクトでした。高速道路のインターチェンジに近く、関東エリアへものを出荷する拠点であり、高密度収納と高出荷効率を実現している物流倉庫です。総延床面積は約4万2000m2、地上4階建て。主に、ものづくりに欠かせないプロツール(工場用副資材)を取り扱うことから、建物を物流拠点にふさわしい「Tool Box」と捉え、「Human(人が集まる快適な空間)」「Products(商品が集まる安心・安全の空間)」「Environment(自然が集まる環境に優しい空間)」の3つのコンセプト(デザインを含む)で構成された個性的な建物です。それだけ設計者が強いこだわりを持っていたことから、一般的な倉庫に求められる精度や内装よりも、高いレベルの施工が求められました。
相互理解と情報共有が現場を動かす
精度と美しさにこだわった建物の完成
【プロジェクトストーリー02】私は現場監督として、杭、免震、鉄骨、内装の工事を担当しました。これら担当工事を含め、工事全体を円滑に進めることが私の役割の一つであり、そのため社内メンバーおよび協力会社とコミュニケーションを密にして、相互理解、情報共有することを心がけました。実際の施工では高い精度を求められたことに加え、仕上がりの美しさを確保する必要がありました。それを象徴するのが、1階から4階までの吹き抜け空間です。上部がトップライトとなっており、光が上から差し込むと細かい凹凸でも影が目立ってしまいます。その影を極小化するため、何度もチェックしやり直しを重ね、最終的に美しい空間を作ることができました。この吹き抜け空間のみならず、外観も含めて、設計者のこだわりに応えた「美しい建物」を完成させることができたと感じています。
建物を実際に建てるのは作業員の方々
リスペクトする気持ちが仕事を前へ動かす
【プロジェクトストーリー03】このプロジェクトでは、担当以外の工事進捗も極力把握し、工事の優先順位を理解することで現場全体の調整ができるようになりました。とても勉強になった現場です。迎えた竣工式では「いい建物ができた」と、お客様に非常に喜んでいただきました。またこの物流倉庫の写真が、鹿島の社内報の表紙に採用され、同僚の間で話題となったことも嬉しい出来事でした。私が仕事をする上で大切にしているのは、「建物を実際に建てるのは作業員の方々である」という考えです。現場監督は、人に指示を出し、人を動かす立場ですが、実際に作業を行っている方々をリスペクトする気持ちや、相手の立場に立つことがいいものづくりへとつながっていくと確信しています。「石丸がいる現場なら一緒にやりたい」と作業員の方々から言ってもらえる、頼られる現場監督を目指します。
※原稿は取材当時のものです。