プロジェクトストーリー
「スマート生産」を実現する多彩な技術開発
現場導入から水平展開までをマネージする
【プロジェクトストーリー01】一言に「スマート生産」といっても数多くの技術開発テーマがあり、開発段階としても企画段階のものから現場に展開できるものまで様々なものがあります。それぞれ関係者の理解を得ながら、体制を構築して戦略的に取り組んでいくことが重要です。現在、多彩なプロジェクトが同時進行しています。例えば、現場で実証している取り組みとしては、「BIM」を活用して工事の予定と実績を管理システム、現場の遠隔管理支援システム、各種検査の合理化システム、資機材の自動搬送ロボット、鉄骨の自動溶接ロボット等、実証対象は数十項目に及びます。現場実証でのフィードバッグを経て社内外の開発パートナー企業とともに改良を行い、関係他部署と連携して現場への水平展開を行っていきます。
現場がより使いやすい技術を導入
建設業界におけるDXのポテンシャルを実感
【プロジェクトストーリー02】スマート生産の推進においては、その意義や目的を明確にしたうえでビジョンを共有すること、そして導入にあたっては押し付けるのではなく、現場にとってより使いやすいものにするために、現場の課題に寄り添いながら並走し、解決・改善に向けてPDCAを回すことを心がけています。開発した成果を現場に導入し、現場での実施の中で機能改善を繰り返し、最終的に効果が確認できた際には大きな喜びがあります。
技術開発では建設技術に関わらず国内外の最先端技術に触れる刺激的なチャンスが多くあります。今まで縁のなかった技術が山ほど出てくることには苦労していますが、それらに関わる中で、建設業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)のポテンシャルを実感しています。建設は典型的な労働集約型の産業でIT化や生産性の向上が他産業に比べて遅れていただけに、今後DXを加速することができる可能性が大きいと思っています。こうした変革の中に身を置き、そして現場の方々に喜んで使っていただける技術を届ける責任の重さの中に、やりがいを感じています。
「先端技術」を鹿島の「当たり前」に
ダイナミズム溢れるものづくりを
【プロジェクトストーリー03】スマート生産で取り組んでいる「先端技術」を、鹿島の「当たり前」にする一翼を担っていきたい。これらの技術は、建設というダイナミズム溢れるものづくりの魅力をより向上させ、将来の担い手確保や働き方改革の実現に寄与できるものと確信しています。そしていつの日か、これらの「当たり前」の技術を駆使し、自ら現場所長として建物をつくり上げ、全てのステークホルダーに喜ばれるプロジェクトを成し遂げることが目標です。
※原稿は取材当時のものです。