仕事内容

【仕事内容】入社から一貫して施工管理の業務に携わってきました。様々な案件を手掛けてきましたが、直近では、都内有数の大規模開発プロジェクトであった、東京・大手町の再開発プロジェクトが強く印象に残っています。そして入社10年目、現在の技術研究所に異動となりました。これは当社の人事制度の一環として選抜、配属されたもので、建築施工に携わる社員が1.2年間「技研研修員」として技術研究所に勤務するという制度です。建築技術の研究開発に携わり新たな知見を得ることで、建築技術・スキル向上につなげるという試み。技術研究所が取り組むテーマは多彩ですが、私は大学で材料系の研究に携わっていたことから、コンクリート分野の研究を選択しました。現在は、「脱炭素社会」の実現に向け、CO2をコンクリートに吸収させる「SUICOM」という技術の実建物への適用検討を行っています。

ONE DAY SCHEDULE

  • 8:00

    出社。メールチェック後、打ち合わせ資料の作成。

  • 10:00

    プレキャストメーカーと「SUICOM」適用に向けた打ち合わせ。

  • 13:00

    超高強度コンクリートに関して、生コンメーカーと打ち合わせ。

  • 15:00

    実験場で、今後の実験の段取りをメンバーと検討。

  • 18:00

    研究所で資料整理後、退社。

プロジェクトストーリー

コストダウン、生産性向上に寄与する
超高強度コンクリートの開発

【プロジェクトストーリー01】技術研究所に着任して、約1年にわたって取り組んだテーマが「超高強度コンクリート」の開発です。建物の高層化により、「コンクリート充填鋼管(CFT)造」が採用されることが多くなりました。CFTは柱鉄骨の内部にコンクリートを充填した構造ですが、建物の高層化に伴い大量の鉄骨が必要となります。それに応じてコストも拡大。そうした課題に対して考えられたのが、コンクリートが持つ強度を高めることで建物の自重を支えることでした。つまりコンクリート強度を高めることは、採用する柱鉄骨自体の厚みを低減することにつながり、コストダウンを図る有効な方法となるのです。さらに、柱溶接などの施工においても工程短縮化が図られ、生産性の向上をもたらします。

コンクリートの高い強度を維持し
超高層ビルでの長距離圧送を実現

【プロジェクトストーリー02】まず取り組んだのは、強度の発現です。コンクリートの主材料である水とセメントの割合、つまりは水セメント比を下げれば、強度は高くなります。ただ、セメント量が多くなることになり、粘性が高くなることから施工しにくい(圧送しにくい)という課題がありました。超高強度コンクリートを適用する対象とされているのが超高層ビル。仮に100mの高さがあった場合、地上から建物上部へ向けて、ポンプによる100mの「高所圧送技術」を実現する必要があります。そのため、単に高強度であればいいのではなく、高所圧送できる施工性に優れたコンクリートが求められました。セメントに加える骨材や混和剤を検討し、工場でコンクリートの試験練りを地道に繰り返しました。実際に圧送する実験も進めました。社内や関係会社との情報共有や技術連携を図ることで、現場が求める「超高強度コンクリート」を実現できることは、大きな成果となります。

CO2を吸収するコンクリートの普及・拡大
身に付けた様々な知見を建築の現場で活用したい

【プロジェクトストーリー03】私が関わった「超高強度コンクリート」は、現在「大臣認定」を取得するフェーズにあり、近い将来現場でも適用可能となります。現在は、「超高強度コンクリート」の開発に加え、「脱炭素社会」の実現に向け、CO2をコンクリートに吸収させる技術的検討を進めています。当社は約10年前、CO2を強制的に吸収させるコンクリート「CO2-SUICOM」を土木分野で初適用し、大きな注目を集めました。「CO2-SUICOM」は、CO2の高濃度環境中でCO2を強制的に吸収・固定化させた養生方法によりコンクリートを製造することが最大の特長。環境負荷低減、「脱炭素社会」の実現に非常に有効となる技術であり、現在、その普及・拡大に向けた取り組みを進めています。2022年4月には建築現場に戻る予定ですが、技術研究所で得た新たな知見を現場でも活用していきたいと考えています。また、社内の人的ネットワークを得られたことは大きな財産。この貴重な経験をステップに建築技術者として、さらに成長していきたいと考えています。

※原稿は取材当時のものです。

※原稿は取材当時のものです。

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