仕事内容

【仕事内容】私が現在所属する開発計画部は、大規模開発事業などに伴う都市計画・行政許認可のコンサルティングを担当する部署。開発事業には土地所有者や行政、地域住民など、多様な人々が関わることになります。私たちはそれぞれの要望を把握し、その意図を読み取り、多くの人に喜ばれ歓迎されるプロジェクトとなるように、全体のバランスをとりながら、プロジェクトを軌道に乗せ・計画の有利化を果たすべくコンサルティング業務を行っています。ものづくりやまちづくりの初期フェーズにおいて、そのまちの未来を見据えた魅力的な建物・まちをつくっていくための重要な判断を任される業務。専門的な知識が求められ、自信を持って交渉するためには、日々勉強も必要になります。実際に建物が建つこともものづくりの魅力の一つですが、開発の業務は自分の舵取りでものづくりの方向性を決めることができるため、そこに仕事の醍醐味があります。大きな責任を伴う仕事ですが、その分確かなやりがいを感じています。

ONE DAY SCHEDULE

  • 8:15

    出社。メールチェック。1日の仕事を確認。

  • 9:00

    チームミーティング。プロジェクトメンバーと情報共有・対応方針の確認。

  • 11:00

    資料作成。行政協議に向け説明資料を作成。

  • 12:00

    昼食。同期・先輩と赤坂の和食料理店へ。

  • 13:00

    社内会議。事業者・設計担当と施設計画を検討。

  • 15:00

    行政協議。開発事業の方針や具体的な計画内容について行政サイドに説明。

  • 18:00

    退社。

プロジェクトストーリー

東京工業大学田町キャンパス土地活用事業。
延床面積28万㎡の複合施設を建設する大規模プロジェクト。

【プロジェクトストーリー01】入社後、開発事業本部の中の事業部に配属となりました。事業部は、用地の仕入れから、事業計画の立案、建物の建設、その後の販売や運営まで手掛ける、いわゆるデベロッパーとしてプロジェクトを推進するセクションです。私も、複合施設のコンペや分譲マンションの開発事業、エリアマネジメント業務などを担当しました。そうしたプロジェクトの一つにあったのが、現在取り組んでいる「東京工業大学田町キャンパス土地活用事業(以下、「田町キャンパス活用事業」)」です。現在、田町駅東口の駅前に位置している東京工業大学附属科学技術高等学校が大岡山キャンパスに移転するのに伴い、その跡地にオフィスやホテル、大学、産学連携施設を中心とした延床面積28万㎡の複合施設を建設する大規模プロジェクトです。私が事業部に所属していた、入社1年目のときがちょうどコンペの時期で、2020年、鹿島を含めた事業者グループが選定されました。

未来を見据えた国際的な産業・研究拠点となるまちづくり。
次代を担う子どもたちのために新しい学びの場を提案。

【プロジェクトストーリー02】田町キャンパスが位置する品川駅-田町駅周辺地域では、大規模開発による新たなまちづくりが進展しており、東工大が打ち出した「田町キャンパス活用事業」のコンセプトも、未来を見据えた、「科学技術とビジネスの融合により、才智溢れた人々と洗練された情報が集積し、新たな価値創造をリードしていく、国際的な産業・研究拠点を形成」するというもの。コンペフェーズでは、10年先の未来を想像しながら、コンペの審査員に訴求できるような斬新さと実現性を兼ね備えた提案・企画が求められました。私自身もコンペに参加し、企画を検討。学生時代の経験を活かし、体験型教育という新しい学びの施設を事業者グループに提案し、採用され開発計画の一翼となりました。主に小・中学生を対象にしたこの施設は、子どもたちの好奇心に寄り添い自由にものづくりを行う場で、その体験をした子どもたちがゆくゆくは同施設内にある大学に進学し、在学中にスタートアップを起業して同施設内にオフィスを構え、そこから世界へ羽ばたいていくような未来をイメージしました。自分のアイデアが形になることに、大きな喜びを感じました。

建物単体だけでなくまちの特性やあり方を俯瞰し、
マクロとミクロの目線でプロジェクトを進めていく。

【プロジェクトストーリー03】2023年に開発計画部に異動となり、現在は、「田町キャンパス活用事業」全体のスケジュールを俯瞰しながら、土地所有者や行政との協議の中で浮上する様々な設計与条件・検討事項の整理を行い、企画や設計に落とし込む業務に取り組んでいます。その際に重要なことは、多くの関係者の要望を実現し、課題を解決できるような提案を丁寧に行うことです。一見、回り道に思われるようなそのプロセスを惜しまないことが、プロジェクトを前に進める力になることを実感しています。また、竣工後の利用者を想像しながら、利用者が喜んでくれ、また訪れたいと思ってくれるよう、想いを馳せてプロジェクトに取り組むことの大切さも感じています。今後、2026年に附属高校の移転を完了して建設が始まり、2030年頃に複合施設が竣工する予定。建物単体だけでなく、まちの特性やあり方を俯瞰して捉え、マクロとミクロの目線でプロジェクトを進めていきたいと思っています。
さらに、現在、都市計画についての専門性を身につけるために大学院(博士課程)に通い、世界の都市の成り立ちを調査・分析する研究をしています。まちにはそれぞれのDNAがあり、その特徴を生かすことがまちの魅力を高めることに繋がっていくと感じています。この学びの中で得た知見なども活かしながら、広い視野で新しいまちづくりにチャレンジしていきたいとも考えています。

※原稿は取材当時のものです。

※原稿は取材当時のものです。

社員紹介
TOP