ONE DAY SCHEDULE
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7:30
- 出社
- 大学校舎新築工事の外装のディテール打合せ。
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9:00
- 設計内定例会議
- 大学校舎新築工事の設計内定例会議。
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13:00
- デスクワーク
- 大学校舎のモデリング作業。
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15:00
- 打合せ
- 都内再開発案件の打合せ。
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17:00
- デスクワーク
- プログラミング作業。
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20:00
- 退社
01
仕事内容
意匠設計者としてリニューアル工事現場を経験し、プログラムで設計案を検討するデジタルデザインの世界へ。
入社後、オフィスビルの意匠設計チームに配属されました。担当となったのは、ある運輸会社本社ビルのリニューアル工事の基本設計。意匠設計担当者でも、現場にいる時間が長く、多くのことを学びました。意匠設計の担当者は、単に図面を描いているだけではありません。構造設計や設備設計などの関係者をまとめ、プロジェクトを牽引していく役割を担います。しかし、入社1~2年目ですからわからないことばかり。大切にしたのは、わからないことをうやむやにせず質問して明らかにし、周囲の見解を聞くことです。情報をオープンにし共有することの大切さを学びました。その後、現在所属するデジタルデザイン統括グループに異動となりました。デジタルデザインは大学院で専攻した領域。コンピュテーショナルデザインとも呼ばれ、要求される課題を解くためにアルゴリズムを用い、複雑な形態を生成したり、最適化をしたりする設計手法です。アルゴリズムを用いるためには、コンピュータプログラムは不可欠。プログラムによって検討を進めると、膨大な数の設計案が出力され、それを評価することで最適な設計に導いていきます。新たなこれからの設計手法として、より効果的な活用方法を模索しています。
再開発プロジェクトでデジタルデザインを活用。自分で考えたプログラミングが形になるやりがい。
デジタルデザインは、複雑形状の生成や最適化、シミュレーションなどにおいて、その力が発揮されます。現在取り組んでいるプロジェクトの一つに、都内の再開発案件があります。既存建物を活用しつつ、隣にオフィスや商業施設等からなる高層ビルを建設するというもの。この低層部分の設計にデジタルデザインを活用しました。広場や商業施設、公園を通路が貫通する構造ですが、通路を歩いていく中で風景がどのように移り変わっていくか。また通路の微地形がどのように変化し勾配を形成しているのかをコンピュータプログラミングを作ってシミュレーションし、データによる統計的な分析とアルゴリズムを用いた特殊な形態生成を行いました。提案したデザインは高く評価され、やりがいを実感。デジタルデザインの力が発揮された案件だと感じています。他にも、大学校舎新築工事の新築計画で外装デザインを担当していますが、ここでもデジタルデザインを活用。また、シミュレーションツールの基盤整備のためのプログラミングにも携わっています。デジタルデザインは大きな可能性を秘めている世界。この武器を、着実に自分のものにしていきたいと思っています。
02
入社の動機
デジタルデザインという新しい領域を、
自らの力で開拓していくことができる可能性に惹かれた。
私は大学院でデジタルデザインを専攻したことから、就職に際しては、当初デジタルデザインのアトリエで働くことを志望していました。それが鹿島への就職に転換したきっかけは、恩師に勧められたからです。尊敬する先輩も入社していたこと、さらにデジタルデザインの部署が立ち上がって間もない頃で、デジタルデザインの知見を持った人の採用が始まっていたことも、入社を後押ししました。新しい分野だけに、自らの力で開拓していくことができる可能性があることにも魅力を感じて、入社を決めました。
03
今後の目標
デジタルデザインの世界を究めて、
設計者として独り立ちしたい。
私は、プログラミングを独学で習得しました。建築設計ができる人はたくさんいますが、それに加えてプログラミングができる人はそう多くありません。その違いを設計業務の中で出していければと、日々試行錯誤しています。建築設計そのもののスキルを深めて、そこにプログラミングのような技術を組み合わせることで、建築設計を進化させていきたいと考えています。デジタルデザインの領域は、まだまだ学ぶことがたくさんあります。より多くの知識を吸収し、経験を積み、この領域を究めていくことで、設計者として独り立ちしたいと思っています。
04
休日の過ごし方
散歩が趣味。100m歩くだけでも世界がガラッと変わる。散歩は、設計者としての感性を磨くことに繋がっている。
最近、友人の別荘を設計しています。建物は物理的につくる必要がありますが、そこには見えない論理やシステムが内在しています。自由に設計を楽しむ中で、改めてそのことを確認しました。普段の休日は、散歩を楽しんでいます。東京というまちは、いろいろなものが詰まっています。100m歩くだけでも世界がガラッと変わる。変化に富んだ風景、地形に出会うことは、設計者としての感性を磨くことに繋がっていくと思っています。散歩がてら、近所の美味しいカレー屋に行くのも楽しみの一つです。
05
鹿島の社風
主体的に自分で考え、自分で行動する。
周囲のサポート、フォローが成長を促す。
若手であっても、意見に耳を傾けてもらえるので、自分の考えを発信しやすい雰囲気があります。主体的に自分で考え、自分で行動することが基本ですが、チームで仕事をする意識が強い鹿島では、周囲のサポートやフォローがあり、それが成長に繋がっていると感じています。また鹿島の社員は、真面目で堅実、人柄が良い人が多い。とても居心地が良く、働きやすい環境です。その中で、自分がありたい姿に向けて着実に成長していきたいと思っています。
学生へのメッセージ
建設業界として担うべき課題はいくつもあり、一朝一夕で解決できないものも多くあります。
しかし、純粋に私はこの仕事を楽しんでいます。その楽しさを原動力にすれば、多少の困難は苦になりません。同じような熱意を持った人と、一緒に仕事をしたいと思っています。
MESSAGE
※原稿は取材当時のものです。
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