プロジェクトストーリー
東京の国際競争力向上を目指し
大手町で進められる
大規模再開発プロジェクト
【プロジェクトストーリー01】現在担当している、プロジェクト・(仮称)OH-1計画は、皇居に面する東京・大手町一丁目2番地区で進められています。総床面積約36万m2にのぼる2棟のオフィスビル建設を中心とした都内有数の大規模再開発プロジェクトで、内閣府より国家戦略特別区域の特定指定として認可を受けており、東京の国際競争力強化に資する事業と位置付けられています。東京メトロと都営三田線の大手町駅に直結し、最先端の機能を備えたオフィスに加え、ビジネスとエンターテイメント両方に対応した多目的ホールや国内最高級のラグジュアリーホテルを備え、また「かるがも広場」として広く親しまれていた皇居に面した敷地に、約6,000m2の緑豊かな緑を整備し憩いと潤いを創出します。2016年6月に着工、2020年2月の建物Ⅰ期竣工を目指しプロジェクトが進められています。
複数用途が混在する地下エリアの責任者
工事を進め、設計の最適化に取り組む
【プロジェクトストーリー02】私はこの大規模プロジェクトの中で、オフィス機能、商業施設、地下鉄接続、地域冷暖房設備、駐車場等の複数用途が混在する地下エリア(5フロア)の責任者として、実施設計終了直前、着工を迎えるタイミングで着任しました。そのため、工事を進めながら、部分的な再設計や積み残し事項への対応等、通常の設計施工案件とは異なる役割が求められました。プロジェクトの規模が大きいことに加え、発注者が複数社であり、設計・監理も鹿島と他社の共同企業体であるため、発注者や設計事務所、施工者、協力会社、行政諸官庁等、幅広い関係者間の調整、合意形成が必要となります。そのため設計提案においても、一方的に伝えるのではなく、コミュニケーションを密にして、相手の気持ちや意図、本音を把握しつつ、100点以上、120点の内容を返すことを心がけています。
確かな成長を実感する中で、
竣工に向けてよりいいものを生み出していきたい
【プロジェクトストーリー03】今回の案件は、自分が任された地下エリアだけでも、今まで設計担当した建物の数倍規模になる巨大プロジェクトです。はじめはわからないことばかりで戸惑いもありましたが、周囲の協力を得ながら、さまざまな知識を吸収し、多くの関係者とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めるノウハウを習得。私にとって、設計者として成長の階段を確実に上った手応えを感じています。まだ施工中ですが、自分が設計したものが随所にカタチになってきており、現地でそれらを見るたびに高揚感があります。現在は、各フロアのディティールの作り込みフェーズに入っており、竣工に向けて、お客様に満足いただける、よりいいものを生み出していきたいと思っています。東京の新しい顔を生み出す取組みであるところに、仕事の醍醐味とやりがいを感じています。
※原稿は取材当時のものです。