京浜急行の大岡駅で、 京浜急行上大岡駅前再開発ビルを作る工事が進んでいる。 このビルは、 上大岡駅前地区市街地再開発事業の一環として建設されているもので、 営業中の上大岡駅を跨ぐ形でつくられる。 完成すると駅施設が一新されるとともに、 新しいステーションエリアが形成される。
このビルの、 駅直上の鉄骨建方に当ってスライディング工法とリフトアップ工法を複合化した「カジマ・スーパースライディング工法」が開発・実用化され、 大きな成果を上げた。
この工法は、ホームの南寄りの線路直上に正規の床位置より下げて先行施工された本設の3階床部分を組立ヤードとし、 ここで鉄骨を組立てながら順次(2スパン、16mずつ)、 既存の駅直上部分にスライドさせるものである。
スライドに当ってはテフロン板を取付けた支持ジャッキで、 鉄骨躯体を約1cm持ち上げ、 横引きジャッキで移動させていく。 スライドさせる鉄骨の躯体は、 40mの大スパントラスを含む4層分で、 最大のスライド重量は約4000t、 移動建物延床面積は、 9000m2に達した。 スライド終了後、組立ヤード部分を正規の床レベルにリフトアップし、 工事を完了した。
この工法の特徴は、 列車運行中の直上でも施工可能な安全性、 本設鉄骨を最大限に利用することによる仮設材の大幅低減、 重層(複段階)でのスライディングが可能、 と言う点にある。 同工法の採用により、 大幅な工期の短縮と高品質を実現した。 スーパースライディング工法は今後同種の工事や稼働中の建屋直上の構造物構築等に水平展開され、 都市再開発に有効な工法として威力を発揮することだろう。
場所 : 横浜市港南区上大岡西1丁目
発注者: 京浜急行電鉄
設計 : 石本建築事務所、東急設計コンサルタント
規模 : 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 地下3階、
地下11階、塔屋2階 延べ108317平方メートル
工期 : 1992年9月〜1996年9月 (横浜支店JV施工)
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