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水と緑と赤煉瓦の大学を

高知工科大学A工区建築主体工事

 今まで工学系大学や学部のなかった高知県に工科系大学をという地元の声に応え、高知空港近くで高知工科大学の建設が進められている。厳しい工期、複雑な形状、低予算という三重苦の中で、来春開学をめざして建設が進む高知工科大学の現場を訪れた。
 大学施設の建設は、5つの工区で同時に進められている。隣接した工事領域の中で同時並行的に工事が進められていることによる苦労も多い。

■煉瓦作りと複雑な形状
 80万個。A工区に使用される煉瓦の数である。建物の外壁は、すべてイギリスから直輸入した煉瓦で彩られる。所長自ら3度イギリスに出張し、煉瓦造りの建物見学、工場での交渉、製品確認などを行った。A工区では現在40名の煉瓦工が一つ一つ煉瓦を積み上げる作業を行っている。
 本部棟には、三層吹抜で半径が21mの逆円錐形のガラスカーテンウォールで覆われた閲覧室と四層吹抜の中庭が作られる。また、教育研究棟上部はノコギリ状の外壁(押出し成形セメント板のアクリル樹脂塗装・カーテンウォール)で、A棟140mB棟90mという長い廊下は、5層吹抜のアトリウム。複雑な形状の建物の建設は、難易度が非常に高く「技術者としては楽しみなこと」だと所長は言う。
 「全国の若者が『高知にはあの大学がある』といって集まってくれるような、存在感のある大学の実現」(橋本・高知県知事)に向けて、現場は今、佳境を迎えている。

高知工科大学A工区建築主体工事
●場所:高知県香美郡土佐山田町宮の口185番地他
●発注者:高知工科大学設立準備財団
●設計:日建設計
●規模:教育研究棟−鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階 延べ1819(A棟) 延べ1264(B棟) 本部棟−鉄筋コンクリート造 地上4階 延べ891
●工期:1995年10月〜1997年2月
(四国支店JV施工)


現場全景


写真は月報KAJIMAより転載

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