ADS®(エーディーエス)
屋根裏空間を利用し、大地震時の事業継続性を向上
自動ラック倉庫の屋根裏空間にオイルダンパと取付フレームによるコンパクトな制震機構を設置。地震時に上部が大きく揺れるように変形するラックの特性を利用し、大地震時の荷物の落下やラック本体の損傷を防ぎます。

立体自動倉庫における大地震のリスク
①積荷の落下による倉庫機能の長期停止
東日本大震災では、積荷が崩れたことによってスタッカークレーンが運行できなくなり、原材料・資材の供給機能、製品の保管・発送機能の復旧に多大な時間を要しました。
②ラック本体の損傷による復旧の遅れ
積荷落下防止のためにラックに積荷を固定した場合、ラック本体の基礎や柱に設計荷重以上の過大な地震力が作用し、重要部材が損傷する恐れがあります。

大地震時でもラック本体の揺れを抑え、
積荷の落下を防止するソリューションをご提案します。
POINT
・震度6クラスでも揺れを1/2〜2/3に低減
高性能オイルダンパが地震エネルギーを吸収することで、従来構造のラックに比べ揺れを大幅に低減することができます。一般に提案されているTMD(Tuned Mass Damper:同調質量ダンパ)と比較しても、ADSは地震レベルによらず安定した効果を発揮します。大型振動台を用いた振動実験結果を再現した、解析モデルによるシミュレーションで効果を確認しています。このモデルは積荷の滑りやそれに伴う周辺部材との衝突、部材の非線形挙動も考慮した詳細モデルです。


・積載の収容率への影響ゼロ
屋根裏のスペースを利用してコンパクトな架構を設置するため、荷室を利用するTMDと比較して、収容率への影響がありません。
・新築、既存倉庫のいずれにも適用可能
制震架構は小型軽量のため狭所でも施工性が高く、新築のみならず既存倉庫にも適用できます。また、ビル式・ユニット式のいずれにも適用可能です。
・優れたコストメリット
新築倉庫の場合:倉庫全体の工事費の3~4%で設置可能です。既存倉庫の場合:条件によりますが、2000パレット規模の倉庫であれば0.8~1.5億円程度で設置可能です。
・無溶接工法で荷物への影響低減、倉庫の稼働も可能
既存改修時の取付フレーム設置は、溶接ではなく鋲打ち工法を用いることで、施工中の積荷への影響を最小限に抑えます。また、施工期間中も一部の荷室の使用が制限されるのみで、倉庫の稼働が可能です。

設置バリエーション
ラック間のスペースを利用してオイルダンパを設置することも有効です。

荷崩れ・落下対策
必要に応じてパレットのストッパーや積荷のバンディングと組み合わせることで、さらなる荷崩れ・落下対策が可能です。
