制震・免震技術

CDS(シーディーエス)

積荷自体をTMDのおもりとして利用し、ラックの揺れを抑制


CDSは、ラック荷室の上部1/3~1/2程度の範囲に専用開発の「制震スライダー」を設置することで、積荷自体をTMD(Tuned Mass Damper:同調質量ダンパ)のおもりとして機能させます。これにより、効率的に地震エネルギーを吸収し積荷の落下とラック架構の損傷の双方を抑制することができます。なお、大地震時でも積荷を確実にTMDのおもりとして機能させるため、バンディングとの併用を推奨します。

図版:CDSの制震イメージ・バンディングのイメージ図・CDSの仕組み
図版:ストッパーとバンディングを組み合わせた例

立体自動倉庫における大地震のリスク

積荷の落下による長期間の機能停止
一見、地震の揺れに強いように見える高性能な自動ラック倉庫にも、高さが30mを超えるようなラックでは、上部の積荷の揺れが大きくなり、積荷が崩落する恐れがあります。東日本大震災では、積荷の崩落によりスタッカークレーンが運行できなくなり、倉庫機能の復旧に長期間を要した事例が多数報告されています。

図版:立体自動倉庫の通路
図版:下向き矢印

地震時のラック本体の揺れを抑制し、
倉庫機能の長期停止リスクを最小限に抑えるソリューションをご提案します。

POINT

・震度6クラスでも揺れを1/2~2/3に低減
CDSは、ラック架構本体に対して積荷(TMD)の重量比が格段に大きいため、震度6クラスの大地震に対しても安定した効果を発揮します。大型振動台を用いた実験によって、大地震時に積荷の落下、ラックの損傷の双方を抑制する効果を確認しています。

図版:CDS比較データ

・施工性に優れ、維持管理も容易
特別な装置や器具を用いることなく人力での設置が可能です。また制震スライダーは小型・軽量なため、荷卸用のスタッカークレーンで設置箇所まで運ぶことができます。また、維持管理は目視点検程度と非常に容易です。

図版:制震スライダーの構成

制震スライダーの構成

・積荷の収容率やスタッカークレーンの運行への影響を最低限に抑える
積荷自体をTMDのおもりとして利用するため、積荷の収容率への影響が少なく、また大地震時でも積荷の動きはわずか2~3cm程度のため、スタッカークレーンの運行への影響も最小限に抑えることができます。

・一般的な全ての自動ラックに対応し、新築・既存いずれにも適用可能
制震スライダーは、一般的な自動ラックをカバーする標準化した構成としているため、メーカーを問わず、また新築・既存問わず適用することができます。

導入事例


積荷の収容率や自動搬送機の運行などの倉庫機能に一切影響を与えないこと、震度6相当の大地震まで安定した効果を発揮することなど、CDSの特長が評価され、適用に至りました。

日本バルク薬品株式会社 L&Aセンター

【建物詳細】

所在地 大阪府東大阪市
建物用途 倉庫、工場
延床面積 約1,500m2
構造 S造
規模 地上3階
最高高さ 19.34m
日本バルク薬品株式会社 L&Aセンター

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