制震・免震技術

D3SKY®-L(ディースカイエル)

省スペース化を実現した多段構成式TMD


D³SKY-Lは、超大型TMD「D³SKY®」の制震性能をそのままに、コンパクトな構成で大幅な省スペース化を実現した制震装置です。屋上に設置するだけなので、眺望や工事中の建物利用への影響を最小限に抑えます。

POINT

【「居ながら」設置】
大型TMDのD³SKYシリーズは、慣性力を利用し、建物の揺れを打ち消すように反対方向に錘を揺らすことで振動を低減する制震装置です。ケーブルで錘を懸垂するD³SKYに対し、D³SKY-Lは積層ゴムによる多段構成式です。建物の屋上に設置するため、既存超高層ビルに設置する場合は、建物内部からの眺望を制限することなく設置が可能であり、工事中も施設を継続して使用できます。

図版:「居ながら」設置のイメージと施工の流れ

【コンパクトな構成】
従来のD³SKYがケーブル懸垂方式であることに対し、専用の積層ゴムを複数段積み重ねた多段構成式にすることで、高い制震性能はそのままに、装置高を低く抑えます。必要面積も可能な限り縮小し、コンパクトな機構を実現しました。TMDを構成するパーツを細かく分割することができるため、大型クレーンが設置できない場合でもエレベータ等で搬入が可能です。さらに、錘の重量や積層ゴムの段数を調整することで幅広い建物に適用することができます。また、D³SKY-Lを複数基設置する場合、平面的に連結することで、さらなる省スペース化が可能です。

図版:設置方法(2基連結・ホバリングスペース併設の例)

導入事例


D3SKY-Lの適用により、既存超高層ビルの耐震性能を近年の新築ビルと同等レベルまで向上させることができ、長周期地震動対策としても有効です。また、多くの人が集う大規模施設の場合でも、昼間の就業・営業にほとんど影響することなく装置を設置できます。恵比寿ガーデンプレイスタワーでは、外周部にフレームを組むことで、D3SKY-Lの設置スペースをヘリコプターのホバリングスペースとしても有効活用しています。

恵比寿ガーデンプレイスタワー外観
恵比寿ガーデンプレイスタワー屋上(ヘリコプターのホバリングスペース)

恵比寿ガーデンプレイスタワー

【建物詳細】

所在地 東京都渋谷区
建物用途 事務所、店舗、駐車場
延床面積 162,000m2
構造 S造
規模 地上40階、地下5階、塔屋1階
最高高さ 167m

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