制震・免震技術

D3SKY®-c(ディースカイシー)

中低層建物用に特化したコンパクト型TMD


D³SKY-cは、超高層建物用に開発された振子型TMD「D³SKY®-L」をベースに、中低層建物用として開発した制震装置です。大地震時の大きな揺れはもちろん、風揺れのような小さな揺れも効果的に抑制します。

POINT

【コンパクト化・低コスト化を実現】
①おもり
コンクリート製のおもりを採用することで、鉄製のおもりと比較して、材料費を大幅に削減。
②おもりの支持機構
小型ながら、適切におもりを動かすために必要となる変形量と剛性を併せ持つ、中空の積層ゴムを採用。
③高性能オイルダンパ
高性能かつシンプルな制御バルブを採用した本装置専用の高性能オイルダンパを開発。安全なおもりの制御とコンパクト化・低コスト化を実現。

図版:コンクリート製のおもり、中空積層ゴムの設置状況、新型制御バルブによる高性能オイルダンパ

【高い制震効果で建物の揺れを1/2〜2/3に低減】
建物重量の2〜3%のおもりで長辺・短辺2方向の揺れを抑制します。風揺れなどの小規模な揺れから大規模な地震まで、様々な種類の揺れを効果的に抑えます。

図版:地震時の時間歴・最大変位の低減率・最上階の2方向変位

導入事例


新築に適用する場合

都市部に多いスレンダーなビルは、一般的に各階の床面積が小さく、建物内部に制震装置を置くことが困難ですが、本装置は屋上に設置するのみで済むため、建物の外観デザインへの影響を最小限に抑えた制震化ができます。

また、設備機器などで設置スペースが限られる場合でも、おもりを設備架台として利用可能です。これらの特長から、建築計画・設備計画の自由度が向上し、建物の付加価値向上につながります。さらに、風揺れなどの小さな揺れも効果的に抑制します。

限られたスペースへの設置
宗家源吉兆庵 銀座新本店

宗家源吉兆庵 銀座新本店

2019年竣工
S造・地上9階/地下1階・軒高36.95m
新築ビルへのD3SKY-c適用第一号です。屋上の限られたスペースに合わせた薄型装置を採用しています。

D3SKY-cを設備架台として利用
芝浦クリスタル銀座

芝浦クリスタル銀座

2020年竣工
S造・地上10階/地下1階・軒高47.66m
D3SKY-cのコンクリート製のおもりを設備架台として利用することで、屋上スペースを有効活用しています。

屋上設置状況(宗家源吉兆庵 銀座新本店)

屋上設置状況
(宗家源吉兆庵 銀座新本店)

設備機器の設置状況(芝浦クリスタル銀座)

設備機器の設置状況
(芝浦クリスタル銀座)

既存建物に適用する場合

本装置は屋上に設置するのみであるため、従来の耐震壁や鉄骨ブレースによる耐震改修と比較して、建物の居住性への影響を最小限に抑えられます。

また、ねじれ振動(耐力壁・耐震壁の量が少ない側が大きく揺れる)が生じる場合でもD3SKY-c1台で効率的に揺れを抑制できます。必要に応じて、他の耐震補強と組み合わせることも可能です。施工条件(期間、柱配置などの構造等)を考慮してRC基礎梁タイプ、鉄骨架台タイプから最適な方法をご提案します。

RC基礎梁タイプ
福岡フジランドビル

福岡フジランドビル

1975年竣工・2019年改修
SRC造・地上13階/地下1階・軒高45.0m
D3SKY-cを屋上の最適な場所に設置することで、ねじれ振動を1台で制御します。併用した耐震壁増打ち補強を含め、全ての工事を外部から行う、「居ながら®」耐震改修を実現しました。

鉄骨架台タイプ
東京建物八重洲さくら通りビル

東京建物八重洲さくら通りビル

1974年竣工・2019年改修
SRC造・地上11階/地下2階・軒高40.2m
D3SKY-cと柱・梁・耐震壁に対する炭素繊維巻補強を併用することで、建物の居住性への影響を最小限に抑えた耐震改修を実現しました。

RC基礎梁タイプ
屋上設置状況(福岡フジランドビル)

屋上設置状況
(福岡フジランドビル)

鉄骨架台タイプ
屋上設置状況(東京建物八重洲さくら通りビル)

屋上設置状況
(東京建物八重洲さくら通りビル)

鹿島の制震・免震技術のお問い合わせ

鹿島の制震・免震技術に関する技術・サービスについて、資料請求等のお問い合わせはこちらから。