制震・免震技術

さまざまな「揺れ」と制震・免震

「揺れ」の違い


建物が揺れる原因はさまざまです。地震はもちろんのこと、強風や交通振動なども揺れの原因となります。

地震

日々起こり得る小さな地震から大地震まで揺れの大きさは様々です。地震時の揺れから生命を守ることはもちろん、地震による家具の転倒やドアのゆがみ、窓ガラスや壁の破損、天井の落下などの危険性から居住空間を守ることも必要とされています。

図版:地震による建物の揺れのイメージ

強風

自然の力である「風」もまた、建物を揺らす一因です。しかも建物が高層であればあるほど風から受けるカが強くなり、上層階の揺れ幅が大きくなります。ホテルや高層マンションなど、快適な居住空間が求められる建物には、強風による揺れを抑える対策が必要となります。

図版:強風による建物の揺れのイメージ

振動

交通量が多い道路や鉄道に隣接している建物では、大型トラックや電車の通過時に発生する振動により快適性が損なわれます。快適性を確保するのはもちろん、細かな揺れが影響する精密機器等を扱う建物や医療機関などでは、振動による揺れから建物を守らなければいけません。

図版:交通振動による建物の揺れのイメージ

耐震・制震・免震について


大規模災害など不測の事態が発生しても、重要な業務を中断させない、または中断しても目標とする時間や稼働率で復旧させるためには、BCPの策定が重要です。また、平時において、策定したBCPに基づいて事前対策や教育・訓練を実施し、見直し・改善しながらマネジメントするBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)についても、経営レベルの戦略的活動として取り組む必要があります。

「制震」の基本的な考え方

地震対策として適用される制震構造のほとんどは、建物に伝わった地震力をダンパ(制震装置)が吸収して揺れを抑えるタイプです。耐震構造が部材そのものや接合部の変形で地震力を吸収するのに対し、制震構造は建物にわざと設けた柔らかい部分に配したダンパに地震力を誘導・吸収するため、少ない数のダンパでも効率よく揺れを抑えることができます。

「免震」の基本的な考え方

免震構造は、建物と基礎の間に積層ゴムなどの免震装置を組み込み、地震力を上手にかわそうという考え方です。地盤との分離効果が大きいため、ゆっくりとした揺れとなるのが大きな特徴です。良好な地盤で、建物の塔状比※が小さい場合に適しています。
※建物の高さ方向と幅方向の長さの比率で、スレンダーな建物は塔状比が大きく、ずんぐりとした建物は小さくなります。

耐震構造

地震時に建物に生じる力に耐えるように設計された構造体のことです。

制震構造

建物内に揺れを吸収する制震装置を設置し、揺れを低減します。建物の状況にあわせ、さまざまな制震装置があります。

免震構造

地盤と建物の間に地震を受け流す免震装置を設置し、建物への地震力の伝達を低減します。

図版:耐震・制震・免震構造の仕組みの比較

制震(左):建物の階と階の間にブレースや壁を設けてダンパを設置することで揺れを低減。
制震(右):建物の上部に設置したおもりが地震時に建物の動きと逆方向に振れることで、振動エネルギーを相殺して揺れを低減。
免震:建物の下に積層ゴムを設置することで遅物全体が地盤から分離され、地震の揺れを吸収。

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