建物内での循環型水利用
水の再利用は水資源循環のための主たる方策に位置付けられ、上水の使用量を削減して水資源の保全を図ることで、都市の水需要を緩和するとともに、排水量の減少によって下水道への負担も軽減できます。
また、地震・火災等の災害時にも水を確保できる工夫や、快適な環境としての親水空間の提供など、都市における快適でより良い水環境を創造するうえで重要な役割を担っています。
鹿島は排水リサイクルや雨水の再利用などにおいて確実な技術でお応えするとともに、ニーズに合った適切な水再生利用の企画・提案から設計・施工、アフターフォローに至るまで総合的にご提案します。
中水道システム
中水道システムとは、一度使った水や雨水などを原水として中水処理プラントで再生し、その水をトイレの洗浄水、庭園の散水、冷却塔の補給水などに利用するシステムです。中水道システムは、規模によって、広域循環方式、地区循環方式、ひとつの建物を対象にした個別循環方式があります。
個別循環方式の場合、①原水の集水 ②中水処理 ③中水の排水までの3つのステップで構成されています。
その中核である中水処理プラントには、生物処理・物理化学処理などの方式があり、原水の種類や中水の用途によって、処理方法や水質が異なります。
建物における水の循環(中水道システム概念図)
排水利用
排水を再利用するにはさまざまな処理方法がありますが、ここでは「リングレース接触ばっ気法」と「膜利用排水処理システム」をご紹介します。
リングレース接触ばっ気法
接触材(リングレース)を利用した生物処理方式です。安定した処理性能を持っており、維持管理においても容易で、費用も抑えることが可能です。
膜利用排水処理システム
膜利用排水処理システムには「UF膜」と「浸漬膜」の2種類の処理方法があります。
UF膜
UF膜を使った物理処理方式で、生物処理などの他の処理方式と組み合わせて使います。高度な処理が可能で、設置面積も省スペースで済みます。
浸漬膜処理
浸漬膜を使ったシンプルな処理方式です。ばっ気槽内に浸漬された膜(浸漬膜)で槽内循環液をろ過し、処理します。高度な処理および高負荷運転が可能で、設置面積も省スペースで済みます。
雨水利用
屋根に降る雨水を貯留タンクに集め、砂ろ過、活性炭ろ過による処理を経て中水として利用します。簡易な設備で利用でき、処理コストも安くなります。
用途としては工場や屋内競技場、学校や展示場といった場所に適しています。
水資源を有効に活用する インデックス
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