environmental engineering

学生時代、鹿島施工の長大PC（※）橋の現場見学で、大きな仕事ができる会社だと感じました。現場の社員の皆さんの印象も素晴らしく、自分も一緒に働きたいと思ったことが入社の動機となりました。入社以来、陸上および洋上風力プロジェクトの計画立案から入手、工事までの技術対応を担っています。鹿島は風力発電に関して業界の一歩先を行く実績を残しており、私も一貫して「風」に携わってきました。

PC：プレストレスト・コンクリート

思い出深いのは、鹿島の施工で完成させた、日本初の沖合における着床式洋上風力発電設備です。銚子沖に高さ126m、羽根の直径92mの洋上風車が完成し発電を開始。その後各種実証研究を経て商用運転に移行し、高い設備利用率で稼働しています。この成果によって国内の洋上風力発電導入にも弾みがついた、意義深いプロジェクトとなりました。

日本初のプロジェクトに携わり、やり遂げたことは、私にとってなにものにも代えがたい経験でした。地球環境保全に資するものであることにも、仕事のやりがいと誇りを感じます。再生可能エネルギーは「日本の主力電源」として期待されています。今後も洋上風力の最前線に関与し、「洋上風力の鹿島」へと会社を進化させていきます。

大学の専攻は水環境工学です。河川などに存在する汚染物質の水質調査を行い、汚染物質が環境に与える影響について評価する研究に取り組みました。就職活動では、ものづくりを通じてより良い環境づくりに貢献できる仕事を志望。鹿島に入社を決めたのは社員の誠実さに惹かれたからです。就活生に親身に対応してくれる姿は非常に魅力的でした。

入社2年目には東北支店に異動し、東日本大震災復興工事の一環である「中間貯蔵事業」に従事しました。
その後、震災の影響により約10年間稼働を停止していた「最終処分場を整備・再稼働する事業」にも従事しました。
各事業では施工管理業務に携わり、施工中の環境管理、埋立地の拡張、既存施設の復旧、新築建屋の建設工事など、多種多様な工種の担当者として尽力しました。
携わった各事業が震災復興を加速させる重要な一つのピースとなり、自らも一日も早い震災復興に貢献できていれば、こんなに嬉しいことはありません。

現在は環境リノベーショングループにおいて土壌汚染に対する調査の計画や品質管理、土壌汚染対策工事の計画・現場支援などのコンサルティング業務を担当しています。
土壌汚染はお客様にとってネガティブな情報が多く、課題の多い内容ですが、一つずつ乗り越えることで、自然共生社会の実現に貢献できていることをやりがいに感じています。

土壌汚染、埋設廃棄物等対策 | 技術とサービス | 鹿島建設株式会社 （kajima.co.jp）

大学院では化学を専攻し、有機色素の結晶という非常にミクロな世界を研究していました。一方で就職活動で考えたのは、大きな規模で人に誇れる仕事がしたいということ。そのため重工メーカーやプラント業界など、「大規模な仕事」をキーワードに企業研究を進めました。そんな中で出会ったのが鹿島です。環境系の社員の方々の真摯な姿勢、人情味あふれる社風、幅広い業務に魅力を感じて入社を決めました。

鹿島では2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、CO₂排出量削減の目標を設定。2021年度を基準年として、2030年度の中間目標で42%削減、2050年度には100%削減の実現を目指しています。私はこれらの目標を達成するために施工現場支援や技術支援を担当。CO₂排出量を正確に把握し現場が合理的に管理できる実態把握システムの高度化を検討してきました。次のフェーズではCO₂排出量削減に向けた具体的な取り組みを推進します。

時代の流れが速く、取り巻く環境も大きく変わっていくなかで、社会ニーズの一歩先を行くようなプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。容易に答えの出ないテーマをメンバーで議論しながら、課題に向き合い、地道に取り組んでいます。簡単ではありませんが、仕事を楽しみながら関係者を巻き込み、より大きな渦にしていきたいと思っています。