2024年9月27、28日の二夜連続で、鹿島JVが施工を担当する「岡崎市阿知和地区工業団地造成事業」（愛知県岡崎市）において、高速道路を跨ぐ2つの跨道橋の撤去工事が実施され、無事に完了しました。

岡崎市が進める「岡崎市阿知和地区工業団地造成事業」は、市の北部に位置する約63haの広大な土地に、新しい工業団地を整備する事業です。2つの跨道橋の撤去工事は、本事業の一部で、阿知和地区工業団地に直結する（仮称）岡崎阿知和スマートインターチェンジを構築するために、東名高速道路を跨ぐ既設の「井ノ口橋」の撤去・新設と、「西阿知和橋」の撤去を行うものです。

跨道橋の撤去は、一日目の夜に井ノ口橋、二日目の夜に西阿知和橋の順で、高速道路を夜8時から翌朝6時までの10時間、通行止めにして行われました。撤去する2つの跨道橋は、橋長約42m、幅員約4m、桁の重量約160tのPC斜材付きπ型ラーメン橋で、ほぼ同様の規模・構造を有しています。このため、2橋とも同じ施工方法・機械を適用することで、効率的に工事を進めることができました。橋桁はジャッキで仮受け、桁端部と橋脚上部をワイヤーソーで切断し、多軸式特殊台車を用いて、スマートインターチェンジ敷地内に搬出しました。交通規制を伴う限られた作業時間の中、綿密な施工計画と事前準備により、計画通りに2つの橋を二夜連続で撤去することができました。

なお、工業団地へのアクセス道路の一部となる井ノ口橋の上部工架設工事は、2025年4月に計画しています。工業団地造成の完了は、2027年3月末の予定。スマートインターチェンジと直結する阿知和地区工業団地の整備により、地域経済のさらなる発展が期待されています。