国道158号 狸平トンネル貫通式
2024年8月23日、鹿島JVが長野県松本市で施工を進めている狸平(たぬきだいら)トンネルの貫通式が同トンネル内の貫通地点で行われました。
式典には、来賓をはじめ、発注者である長野県松本建設事務所の関係者や工事関係者ら約50名が出席しました。式典では、始めに貫通の儀が執り行われ、鹿島関東支店・野村支店長らが模擬発破スイッチを押しました。その後、合図により紅白の幕が開くと、貫通地点が現れ、暗い坑内に一気に光が差し込みました。関係者による通り初めの儀が行われた後には、樽神輿が登場。続いて鏡開きが行われ、にぎやかに貫通を祝いました。最後は、施工者を代表して野村支店長が謝辞を述べた後、万歳三唱が行われ、出席者全員で無事の貫通を祝いました。
本工事は、主要幹線道路である国道158号の交通の安全と円滑化を図るために、長野県が計画した、トンネルと橋梁を含むバイパス整備事業(全長1,540m)の一つです。このうち鹿島JVは、松本市安曇の稲核~狸平に、全長1,060m、掘削断面積74m2、2車線の道路トンネルを構築します。狸平地区を通る国道158号は、代替路線のない山間道路です。また、梓川と断崖絶壁に挟まれた線形不良区間が連続するため、交通事故や落石・雪崩等の災害が度々発生しており、代替道路となるバイパスの早期開通が期待されています。
鹿島JVは、2021年7月から工事を開始。2022年6月から、片押しのNATM工法により掘削を開始しました。地質が不安定な施工条件の中、地質の改良・湧水対策等を行い、掘削開始から約2年をかけて貫通を迎えました。
今後は、引き続き覆工工事等を行い、早期完成を目指します。工事の完成は、2025年8月を予定しています。