[ 2022.3.30 ]
労務管理の更なる改善に向けた当社の取組みについて
鹿島建設株式会社
2020年1月16日、都内工事事務所に勤務する当社社員が急逝する事案が発生し、本事案に関し、当社は、同年12月、所轄の労働基準監督署から長時間労働に起因する過労死であるとの認定を受けました。故人は、日頃より業務に精励し周囲からの信頼も厚く将来を嘱望された優秀な若手社員であり、ここに改めてご遺族の皆様に心よりお詫び申し上げるとともに、故人のご冥福をお祈り申し上げ、衷心より哀悼の意を表します。
当社は、大切な社員を失った事実を厳粛に受け止め、これまで謝罪はもとより、本事案への向き合い方についてご遺族との間で、誠心誠意話し合いを続けさせていただきましたが、このたび、ご遺族の意向に沿う形で事実関係を公表するに至りました。
当社は、2017年4月から「鹿島働き方改革」を推進し、現業部門の長時間労働削減を主軸においた施策を通じて、社員一人ひとりの心と体の健康の維持に取り組んでまいりました。しかしながら、今回の本事案を受けて、これまでの取組みが十分ではなかったという深い反省の下に、二度と同じようなことを繰り返さない決意を全ての役員・社員が共有し、労働時間管理の徹底と長時間労働の削減に強い覚悟をもって取り組む所存であります。
当社グループは、社員の心身の健康を最も重要な経営資源と位置づけ、「活力に満ち、安全で働きやすい職場環境づくり」と「一人ひとりが自らの健康に留意し、維持・増進に努めることを支援」する健康経営の推進体制を構築すべく、2020年10月、「鹿島グループ 健康経営宣言」を社内外に公表いたしました。この宣言に基づき、様々な施策の検討とその具体化を進めております。
これらの施策と併せ、労働時間の適切な把握、三六協定の遵守などの労働時間管理のさらなる徹底や、業務改善・平準化、休暇取得の推進などの時間外・休日労働の削減への取組みをより一層加速させ、再発防止の徹底に努めてまいります。
【再発防止に向けた具体的施策の例】
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以上