鹿島グループのマテリアリティ(重要課題)
2019年7月に、当社グループの事業活動や中期経営計画の施策などをSDGsに紐付けて7項目に取り纏め、社会課題の解決と当社グループの持続的成長を両立させるためのマテリアリティ(重要課題)として定めました。
その後定期的に見直しており、中期経営計画(2024~2026)並びに鹿島環境ビジョン2050plusの検討と並行して、マテリアリティの見直しを議論しました。社会環境の変化、外部有識者及び社内各部署からの意見等を踏まえて検討した結果、2024年に環境に関する項目をはじめ一部を更新しています。
マテリアリティの特定
上図における「社会への影響度が高く、当社グループにおける重要度が大きい課題」について内容を統合・再整理し、言語化を行い、当社グループのマテリアリティとして事業を通じて貢献する4項目、事業継続の基盤となる3項目の計7項目に取りまとめています。
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4
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- 気候変動への対応
- エネルギーの有効活用と安定供給
- 脱炭素社会の構築
- 生物多様性の保全
- 資源循環の推進
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56
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- 品質の確保・向上
- 労働生産性の向上
- 技能労働者の処遇改善
- 人材育成
- パートナーシップ強化
- 労働安全の確保
- ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
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7
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- 公正な事業慣行
- コンプライアンス
- 人権の尊重
マテリアリティ見直しのプロセス
マテリアリティ(重要課題)と関連する主なSDGs項目
4 脱炭素・資源循環・自然再興への貢献
鹿島は、脱炭素社会の実現に向けて、工事中のCO2排出量の削減、省エネ技術・環境配慮型材料の開発や再生可能エネルギー発電施設の建設及び開発・運営、グリーンビルディングの開発やエネルギーの効率的なマネジメントなどを推進します。また、再生材利用や再資源化の推進により資源循環(サーキュラーエコノミー)に、サンゴ・藻場の保全・再生や社有林の利活用などを通じて自然再興(ネイチャーポジティブ)に貢献します。脱炭素・資源循環・自然再興の3つの要素の相乗効果、トレードオフを認識し取り組みます。
顧客の事業を通じた貢献
- ZEBなど省エネ建物の提供
- 最適なエネルギーシステムの構築
- 再生可能エネルギー施設の建設
- グリーンインフラの推進
- 環境配慮型コンクリートの普及促進
- サンゴ・藻場の保全・再生技術
自社の事業を通じた貢献
- 工事中のCO2排出量の削減
- グリーンビルディングの開発
- 再生可能エネルギー発電事業/施設開発事業
- 環境配慮型材料の開発・活用
- 再生建設資材の採用
- 社有林の利活用
- 「鹿島環境ビジョン2050plus」
関連する主なSDGs
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5 たゆまぬ技術革新と鹿島品質へのこだわり
鹿島は、グローバルなR&Dネットワークを活用した技術開発とDXを推進し、生産性・安全性の向上などにより持続可能な次世代の建設システムを構築するとともに、新たな価値の創出に取り組みます。また、高品質で安全な建物・インフラをお客様に自信をもってお引き渡しするため、品質検査・保証の仕組みの不断の改善を図ります。
事業継続の基盤
- 技術開発とDXの推進、生産性・安全性の向上と新たな価値の創出
- 高品質で安全な建造物を担保する品質確認体制の徹底
- グローバルなR&Dネットワーク
- 施工の機械化・自動化・ICT化
- 「鹿島スマート生産」
関連する主なSDGs
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6 人とパートナーシップを重視したものづくり
鹿島は、建設現場の働き方改革、担い手確保の推進と、人材の確保・育成、様々な人が活躍できる魅力ある就労環境の整備を進めます。国内外で、事業に係るパートナーとの価値共創と、大学・研究機関や異業種・スタートアップ等の外部との連携を活用したイノベーションの推進に取り組みます。
事業継続の基盤
- 労働安全衛生の確保
- 働き方改革
- 担い手確保の推進、重層下請構造の改革
- ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
- 人材育成・人材開発
- オープンイノベーションの活用
- 施工の機械化・自動化・ICT化
- 「鹿島スマート生産」
関連する主なSDGs
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7 企業倫理の実践
鹿島は、コンプライアンスの徹底とリスク管理のための施策を通じて、公正で誠実な企業活動を推進します。グループの役員・社員一人ひとりが高い倫理感をもって行動するとともに、サプライチェーン全体を通じた取組みにより、お客様と社会からの信頼向上に努めます。また、サプライチェーンも含めたすべてのステークホルダーの人権尊重に取り組みます。
事業継続の基盤
- コンプライアンスの徹底
- リスク管理体制とプロセス管理の強化
- 適正なサプライチェーンマネジメント
- 人権の尊重
関連する主なSDGs
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