2025年4月23日
令和7年度「知財功労賞」において「大阪・関西万博特別賞」を受賞
鹿島建設株式会社
鹿島(社長:天野 裕正)は、日本の知的財産権制度の発展・普及・啓発に貢献した個人及び知的財産権制度を積極的に活用した企業等を表彰する令和7年度「知財功労賞」において、「大阪・関西万博特別賞」を受賞しました。総合建設業で知財功労賞 を受賞するのは、鹿島が初となります。
表彰式の様子
鹿島が受賞するにあたり、評価されたポイントは以下3点です。
- 知財表彰制度を新設
社長直下の部署として知的財産部を設置し、事業と知財の連携について社長・役員・関係部署長が議論するなど、経営と知財との距離が近い。知的財産部は、権利の取得・活用に加え、IPランドスケープを活用した開発領域や協業候補の提案、営業活動に資する知財情報の提供等を実施している。特に知財の創造を担う「人」の育成を目指し、発明者個人を表彰する社内表彰制度を社長賞として新設。若手・中堅層の知財活動を推進している。 - 知財を活用した建設業界全体の社会課題解決を推進
知財を活用した建設業界全体の社会課題解決も推進。例えば①建機の自動運転を核とした自動化施工システム「A4CSEL®(クワッドアクセル)」を開発し、特許等で保護、②当社を含む55の企業・大学等と炭素を活用するためのコンクリート開発を進めるコンソーシアム「CUCO®」を結成し、知財を基にした国際標準化を推進、③建設分野の自動化を推進するため建設RXコンソーシアム®(約270社)を設立し、知財の相互利用を促進している。 - 大阪・関西万博に向けた機運の醸成にも貢献
大阪・関西万博では、未来社会ショーケース事業として、「CUCO®」で開発した技術を用いて「サステナドーム」(ジュニアSDGsキャンプ) を建設し、環境課題の解決に貢献する特許技術等を世界に発信している。また、ジュニアEXPOに2020年から参加し、小中学生にSDGsの取組みを紹介する等、大阪・関西万博に向けた機運醸成にも貢献している。
当社は創業以来、「進取の精神」の下に技術と人材を中核にした建設事業を推進することによって、経済・産業・文化の発展に尽力するとともに、建設業界における知財活動の普及・展開を進めてまいりました。今後も「技術立社である鹿島」の知財活動を通じて、様々な分野の社会的課題に取り組んでまいります。
■知財功労賞とは
経済産業省 特許庁が、毎年、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人に対して「知的財産権制度関係功労者表彰」、また、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対して「知的財産権制度活用優良企業等表彰」として、経済産業大臣表彰及び特許庁長官表彰を行っています。
令和7年度は2025年大阪・関西万博の開催に際し、知財を活用した大阪・関西万博の機運醸成や大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と親和性が高い取組みを行う企業等に対し、「大阪・関西万博特別賞」を表彰されました。
※ 知財功労賞については、下記URLよりご確認下さい。
経済産業省ホームページ
https://www.meti.go.jp/press/2025/04/20250411001/20250411001.html
特許庁ホームページ
https://www.jpo.go.jp/news/koho/tizai_koro/2025_tizai_kourou.html