ホーム > 企業情報 > プレスリリース > 技術者・技能労働者の確保に向けた取り組みを開始

プレスリリース

[2014/04/07]

563KB

技術者・技能労働者の確保に向けた取り組みを開始

 鹿島(社長:中村満義)は、当社の協力会社組織である鹿島事業協同組合(理事長:大木勇雄)と連携し、組合員各社を対象に、正規雇用を前提とした技術者・技能労働者の確保に向けた支援策をまとめ、2014年度より本格的な運用を開始します。
 鹿島事業協同組合は、「中小企業等協同組合法」に基づいた法人で、鹿島の生産体制の中核を担う協力会社(全国約950社)にて構成され、相互扶助の精神に基づいて組合員自らの経営体質強化を図り、ひいては鹿島の施工力強化を目指して活動を続ける、他のゼネコンには類を見ない団体です。1974年に設立され、今年で40周年を迎えます。
 鹿島と鹿島事業協同組合はこれまでも、技能労働者などの「育成」や「定着」を目的とした諸制度を実行してきましたが、このたび組合員各社の経営者からの意見や要望をあらためて調査・反映し、既存諸制度の更なる拡充に加え、新規入職者の「採用」に向けた取り組みを新たに実施、「採用」から「育成」・「定着」までの、短期的・一過性でない継続的な施策を展開していきます。

諸施策の骨子

(1)人材の採用に向けた取り組み

【課題】 一般の方が出入りできない建設現場の中が職場であり、外から見えにくいため、採用活動の相手である学生・親・教員に、会社そのものや仕事内容がほとんど理解されていない。
【施策】 主要職種の仕事内容を学校や社会一般に理解してもらうため、会社自体や仕事内容をPRするDVDなどのツールを企画・製作し、組合員の採用活動において幅広く活用する。
  1. 職業紹介DVD 「君を待っている!―施工パートナーのプロをめざして―」
     都市土木工事、山岳土木工事、とび土工工事、型枠大工工事、鉄筋工事、左官工事の6職種について作成し、それぞれの仕事内容をまずは理解してもらうべく、リーダーと若手のインタビューなども交えながら、約15分間の映像で判り易く紹介しています。

    職業(職種)紹介DVD
    職業(職種)紹介DVD

  2. 鹿島の現場で働くやりがいを紹介するリーフレット
     鹿島の現場で働くことの意味や、入職後の育成プログラムなどにつき説明しています。また、実際に現場で活躍されている各職種の先輩たちから、仕事へのやりがいなどについてのメッセージを伝えています。

    リーフレット表紙
    リーフレット内容

  3. 鹿島事業協同組合の位置づけや事業内容を解説するパンフレット
     鹿島事業協同組合の事業内容を詳しく説明しています。組合員各社が鹿島の施工パートナーであることをPRし、安心して入職してもらうことがねらいです。

    パンフレット表紙
    パンフレット内容

(2)人材の育成・定着に向けた取り組み

【課題】 人材の確保には、単に採用だけでなく、育成と定着が伴わなければ意味がない。組合員各社が知識・技能・ノウハウの伝承にかけられる人的・経済的余力が少ない中、自らの将来像が描けない若年層の早期離職につながっている。
【施策】 「富士教育訓練センター」の積極的活用を促進し、技能労働者育成にかかる組合員各社の人的・経済的負担を軽減する。また、鹿島が他社に先駆けて実施している「技術・技能者報奨金支給制度」を積極的にPRし、技能労働者のモチベーションアップを図る。
  1. 「富士教育訓練センター」の積極的活用の促進
     全国建設産業教育訓練協会が運営する建設技能者のための教育訓練施設、「富士教育訓練センター」を利用する組合員各社に対して、鹿島事業協同組合からの助成金枠を大幅に拡大します。施設利用費や教育期間中の賃金など、組合員各社の費用負担が従来の1/4程度まで軽減される助成金の支給対象を増やし、本施設の積極的活用を促進します。また、技能労働者育成にかかる組合員各社の人的負担軽減にもつながります。

  2. 鹿島の技術・技能者報奨金「E賞」
     鹿島は全国協力会社の職長を対象として、毎年約700名に報奨金を支給しています。これは「E賞」と呼ばれ、当社が施工する工事の円滑な施工に貢献大であった方々に感謝と期待の気持ちを込め、“ありがとう・これからも”をキャッチフレーズに、鹿島現場所長の推薦に基づき表彰するものです。この制度は1999年から15年以上継続して実施されており、一人あたり5~10万円の報奨金を支給、これまで受賞者は延べ7,867名、支給総額は約5億円に上ります。
     2年、3年と連続して受賞される「マイスター」も数多く、大きな効果が認められることから、この制度をさらに積極的にPRし、技能労働者のモチベーションアップと離職防止につなげます。

  3. E賞 PRパンフレット
     E賞 PRパンフレット

    受賞者のヘルメット
          受賞者のヘルメット


 近年の建設業においては、景気低迷期に離職した技能労働者が復職されず、また若年入職者も年々減少の一途を辿っており、首都圏に限らず全国的に建設従事者の高齢化・人材不足が深刻化しつつあります。「人が財産・経営資源」である協力会社の企業経営に支障をきたし、鹿島の施工力に影響することは避けねばなりません。
 鹿島と鹿島事業協同組合はこれからも、技能労働者確保に向けた取り組みを常に模索・継続し、建設業がもつ社会的使命を果たしていきます。

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

ホーム > 企業情報 > プレスリリース > 技術者・技能労働者の確保に向けた取り組みを開始

ページの先頭へ

ページの先頭へ