[2017/12/21]
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矩形シールド「EX-MAC」で歩行者専用の地下連絡通路を構築
~銀座駅の既設地下通路とGINZA SIXが直結~
鹿島(社長:押味至一)は、東京都中央区の銀座六丁目地区再開発事業土木工事において、地下連絡通路の構築に密閉型矩形シールド「EX-MAC※(イー・マック)」を用いて掘削を行いました。その後の付帯工事等も無事に終え、銀座エリア最大級の複合商業施設「GINZA SIX」(2017年4月オープン)と晴海通りの既設地下通路を結ぶ地下連絡通路が、このたび12月20日に開通しました。
これにより、東京メトロ銀座線、丸ノ内線、日比谷線の銀座駅とGINZA SIXが、地下で結ばれます。
※ EX-MAC:EXcavation Method of AdjustableCutter
矩形シールド「EX-MAC」(幅7.29m×高さ4.69m)
GINZA SIX側に到達したシールドマシン
銀座六丁目地区再開発事業土木工事の概要
なお、この地下連絡通路は、東京メトロ銀座駅から銀座六丁目間のバリアフリー動線を確保する、公共貢献事業の一環として計画されています。
完成した地下連絡通路
EX-MAC工法の概要
EX-MAC工法は、カッタースポークに内蔵した伸縮カッターを、回転時に伸縮させながら矩形の隅角部を切削し、多様な矩形断面の施工を可能としたシールド工法です。本工法の適用は、13 号線神宮前工区土木工事、上野地下通路工事に続いて、3例目となります。
本工事では、横幅が広い地下通路を構築するため、今回初めて2つのカッターヘッドを並べて配置しました。左右2本のカッターヘッドを回転させて掘削を行うため、チャンバ内の泥土による圧力(泥土圧)が変動しないように、伸縮カッターに連動して動く土圧変動抑制装置を左右2箇所に装備することで、泥土圧を安定させ、安全な掘進を実施しました。
掘削機構(カッター配置)
今後の展開
鹿島は、今後ますます複雑化する都市部の地下空間構築に向け、今回のEX-MAC工法をはじめとした鹿島の矩形シールド・推進工法のラインナップ「VERSATILE BOX工法※」により、小断面から大断面まで、都市部の様々な地下空間構築のニーズに応える合理的な工法を提案し、確実な施工を実現していきます。
※その他、ラインナップとしてワギング・カッター・シールド工法、アポロカッター工法、R-SWING工法がある
工事概要
工事名 | : 銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業に伴う公共施設整備工事のうち |
地下連絡通路整備工事および東電管路移設等工事 | |
工事場所 | : 東京都中央区銀座五丁目8番~9番地先、銀座六丁目10番地先 |
工期 | : 2014年10月1日~2018年2月20日 |
発注者 | : 銀座六丁目10地区市街地再開発組合 |
施工者 | : 鹿島建設株式会社 |
諸元 | : 泥土圧シールド工法、鋼製セグメント外径(幅7.05m×高さ4.45m)、掘進距離109m |
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