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プレスリリース

[2018/3/13]

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理化学研究所と鹿島・コマツが共同研究を開始

自動化施工システムへの人工知能の利活用に関する連携チームを設置

 鹿島(社長:押味至一)は、コマツ(社長兼CEO:大橋徹二)と共同で、次世代の建設生産システム「A4CSEL®」(クワッドアクセル)の研究開発を進めています。このほど、自動化機械のさらなる自律性の向上や、自動化施工における生産計画や管理の合理化・最適化を目指し、AI(人工知能技術)の導入促進を目的として、理化学研究所革新知能統合研究センター(センター長:杉山将)内に鹿島・コマツとの連携チームを発足させ、「建設機械の自動化を核とした自動化施工システムの構築に対する人工知能の利活用」に関する共同研究をスタートさせました。

A4CSELについて

 建設業における将来の熟練技能者の減少や、建設機械と作業員の混在作業における安全性向上といった課題を解決すべく、一人がタブレット端末から作業指示を出すだけで複数の建設機械を同時に稼働させることをコンセプトとした次世代の建設生産システムをA4CSELと名づけ、研究開発を進めています。
 A4CSELはこれまで、2015年に福岡県発注の五ケ山ダム工事にて振動ローラとブルドーザの自動施工を実現、2016年には国土交通省発注の大分川ダム工事において自動ダンプトラックの導入試験を行い、ダンプトラックの「運搬」「荷下ろし」からブルドーザによる「まき出し」、振動ローラによる「転圧」まで、一連の土工事の自動化に初めて成功しています。

共同研究の実施内容

 A4CSELを構成する重要な要素として、建設機械を高度に自動・自律化する技術と、自動化した機械を効率的に運用する技術があります。建設現場は製造業における工場とは異なり、屋外で自然の材料を扱うため、環境の変化に応じて「融通の利いた」作業が行える、高度な自律機能が必要となります。また刻々と変化する施工状況において、多数の自動化機械への指示データを迅速に作成し、通信することが、効率的な施工には不可欠です。
 これらの機能・性能の向上を目的としてAIの導入・活用を進めてきましたが、この分野での継続的、積極的な研究推進、及び人材育成を加速させるため、理化学研究所との共同研究を開始しました。

今後の予定

 A4CSELは、2017年9月に小田原市に開所した「鹿島西湘実験フィールド」において実験を進めており、2018年秋からは、福岡県で施工中の水資源機構発注の小石原川ダム本体建設工事に本格的に導入し、堤体盛立てを行います。


プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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