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プレスリリース

[2018/03/06]

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人間工学に基づいた軽量設計「ウェアラブルバイブレータ」を開発

コンクリート締固め作業を省人化、品質向上にも寄与

 鹿島(社長:押味至一)は、現場打ちコンクリートの締固め作業に用いる背負い式のバイブレータ「ウェアラブルバイブレータ」を開発しました。
 このバイブレータはバッテリーを駆動源として電源コードをなくし、1台のバッテリーで約70分間の連続使用が可能です。作業員の肉体的負担を考慮して装置全体を軽量化するとともに、バッテリーの配置など、人間工学に基づいた設計となっています。
 これまでコードを取り回す補助作業員(線持ち)を含め2人が必要であった締固め作業を1人で行えるという省人化に加え、作業性も格段に良くなり、コンクリート品質の向上にも寄与します。

ウェアラブルバイブレータの使用イメージ

ウェアラブルバイブレータの使用イメージ

開発の背景

 一般的にコンクリートの締固め作業においては、振動体、インバータ、および電源装置がそれぞれコードで接続された太径のバイブレータが用いられ、その操作者に加え、通称「線持ち」と呼ばれる、コードを取り回す補助作業員が必要です。海外では小型のエンジンを駆動源とした背負い式のバイブレータが使われていますが、非常に重く、また排気や騒音、安全性の問題もあり、国内での使用には不向きです。
 そこで、駆動源をバッテリーとして、日本人の体格にも適した軽量なウェアラブルバイブレータの開発に着手しました。

従来の一般的な締固め作業

従来の一般的な締固め作業

ウェアラブルバイブレータの概要

 今回開発したウェアラブルバイブレータでは、大容量バッテリー、インバータ、振動体およびフレキシブルホースを一体化しました。バッテリーには高性能リチウムイオン電池を採用し、装置全体として10㎏以下という軽量化を実現、また人間工学の観点から、重いバッテリー部分を本体上部に配置することで、長時間使用しても疲れにくい、操作者に優しい設計となっています。また1台のバッテリーで約70分間連続して作業できますが、予備のバッテリーと急速充電器を併用すれば、使用時間に制限なく作業することが可能です。

ウェアラブルバイブレータの主な仕様      

ウェアラブルバイブレータの主な仕様

 このウェアラブルバイブレータの使用により、電源装置などとの接続コードが無くなるため、補助作業員が不要となり省人化が図れるとともに、作業環境の改善にもつながります。狭あいな場所での締固めを容易にし、また従来補助作業員が行っていた電源のON/OFFを操作者自身ができるため、丁寧かつ機動的な締固め作業による、コンクリートの品質向上効果も期待できます。


ウェアラブルバイブレータの使用状況

ウェアラブルバイブレータの使用状況

今後の展開

 今後、ウェアラブルバイブレータの工事への実適用を通じて、バッテリー性能の向上やさらなる軽量化などの改良を続け、コンクリート工事の省人化と生産性の向上を目指します。


プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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