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プレスリリース

[2019/03/12]

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超軽量な吊り天井システムをより使いやすくバージョンアップ

安全性はそのままに、「セーフティ・ダイア®-K」に設備をパッケージ

 鹿島(社長:押味至一)は、超軽量、かつ脱落しにくい構造により、地震時に重大な人的被害の回避が期待できる吊り天井システム「セーフティ・ダイア-K」を2017年に開発していますが、このたび一般的な居室にもその適用範囲を拡大してより使いやすくするため、必要な設備を最適に、耐震性高く設置できる仕様を開発しました。これによりセーフティ・ダイア-Kは、安全性はそのままに、設備をパッケージした天井システムへとバージョンアップしました。

設備をパッケージした「セーフティ・ダイア-K」と照明専用下地「セーフティ・ウェイ<sup>®</sup>」(オレンジ色)

設備をパッケージした「セーフティ・ダイア-K」と照明専用下地「セーフティ・ウェイ®」(オレンジ色)

セーフティ・ダイア-K

 セーフティ・ダイア-Kは、超軽量な天井面材「かるてん」の採用に加え、吊り天井の下地材(野縁・野縁受け)をダイア状の専用金物でバランスよく結合しながら数量を削減することで、特定天井に該当しない、1m2あたり2kg以下という重量を達成した超軽量な吊り天井システムです。
 一方で、一般的な居室の天井には照明、空調などの設備機器、さらには自動火災報知機や排煙口、スプリンクラーといった防災機器の設置が必要ですが、これまでの軽量な吊り天井システムにはこれらの設備を設置するための明確な仕様がありませんでした。
 そこで鹿島は、セーフティ・ダイア-Kの汎用性をさらに高めるべく、オフィスや作業室など一般的な居室に必要とされる設備を最適に設置する仕様を開発するとともに、その安全性を確認しました。

※「かるてん」は帝人フロンティア株式会社の登録商標です

設備パッケージ化の概要

 今回開発した設置仕様(フローティングシステム)は、設備機器をセーフティ・ダイア-Kとは縁を切った状態で、別の架構により支持するところに特長があります。先の震災では、吊っている設備と天井では揺れの質が異なることにより、部材同士の衝突による天井面材の連鎖的な破壊被害が確認されていますが、セーフティ・ダイア-Kのフローティングシステムによれば、天井被害が飛躍的に軽減できます。
 特に、セーフティ・ダイア-Kに照明設備を合理的に設置するため、専用の下地「セーフティ・ウェイ」を新たに開発しました。これは配線がスマートに収まる軽量な連続下地システムで、天井とは別架構のブレースにより耐震化され、フローティングシステムにより照明器具を固定します。セーフティ・ウェイは、アウトレットモールやフードホールなど、天井のない(直天井)空間への照明の設置にも適用可能で、施工の合理化、ローコスト化に寄与します。現在、パナソニック株式会社、コイズミ照明株式会社の2社の照明がセーフティ・ウェイに対応しています
 なお、セーフティ・ダイア-Kの設備フローティングシステムは、鹿島技術研究所が保有する3次元振動台「W-DECKER®」(ダブルデッカー)による加振実験を行った結果、告示波(L2)の4倍の振動に対しても十分な耐久性が認められ、従前と同様の安全性が確認されました。

3次元振動台「W-DECKER」による加振実験

3次元振動台「W-DECKER」による加振実験

照度と照明の比較

今後の展開

 今回のバージョンアップにより、鹿島の超軽量な吊り天井システムが一般的な居室にもより使いやすくなりました。鹿島は安全性、施工性、経済性に優れたセーフティ・ダイア-Kとセーフティ・ウェイを、生産・物流・商業施設といった、特定天井に該当する大空間でありながらも執務や作業が必要な空間に提案していくとともに、BCP対策に向けたリニューアル市場にも積極的な展開を図ります。

(参考)
地震時の安全性を備えた超軽量な吊り天井システムを開発 別ウィンドウが開きます
(2017年7月11日プレスリリース)
動画でみる鹿島の技術 「超軽量な吊り天井システム『セーフティ・ダイア®‐K』」 別ウィンドウが開きます

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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