[2025/10/02]
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鹿島の社有林が地域生物多様性増進法に基づく自然共生サイトの第一弾に認定
鹿島(社長:天野裕正)が保有する「日影山山林・ボナリ山林」(福島県耶麻郡猪苗代町)が、本年4月施行の新法「地域生物多様性増進法」※1に基づく自然共生サイトの第一弾に認定されました。「日影山山林・ボナリ山林」は、2024年2月に従来の環境省の自然共生サイトに認定されましたが、このたび法制化された自然共生サイトとして改めて認定を受けたものです。
9月30日に砂防会館(千代田区)で記念すべき第1回目の認定式が行われ、当社も認定証を受領しました。
※1 地域レベルでの生物多様性の保全・回復・創出を促進することを目的とした法律
新法に基づく自然共生サイトの第一弾に認定
(左から、農林水産省 大臣官房 みどりの食料システム戦略グループ 近藤グループ長、
鹿島 市橋専務、鹿島 吉村地球環境室長)
当社の増進活動実施計画の概要
自然共生サイトは、これまで、生物多様性の保全が図れられている区域として環境省が認定してきましたが、本年4月に地域生物多様性増進法によって法制化されました。これに伴い新たに自然共生サイトとして認定を受けるためには、同法に基づき生物多様性の維持・回復に資する増進活動実施計画を策定する必要がありました。当社の増進活動実施計画は、これまでに取り組んできた希少種・重要種をはじめとした動植物の保全に向けた活動に加え、さらなる生物多様性の向上が期待できる湿地環境再生などの新たな増進活動も含めた内容としています。これらがネイチャーポジティブ※2の実現に向けた取組みとして評価されました。
※2 劣化した自然環境を「修復」することや、元の自然の状態に「回復」させること
<具体的な取組み事例>
○生物調査
現地踏査や希少種・重要種をはじめとした動植物の定期モニタリング等を通じ、本自然共生サイトの環境が維持されていることを確認しています。
林内での生物調査の様子
カラマツやスギの施業林に加え、下層植生が豊かな広葉樹林や湿地など、多様性に富む林内環境の維持に努めています。現在は、乾燥化が進んでいるかつての湿地エリアの再生にも挑戦しています。
日影山で採取したどんぐりを当社本社ビルの外構スペースにて育成し、生長した苗を社員の手で日影山山林に植樹する取組みを行ってきました。
本社ビル外構スペースで育成
日影山に植樹
今後の展開
鹿島は今後、山林施業と生物多様性保全を両立させる管理方法の他の山林への展開や、環境教育を行う場として社有林を活用するなど、ネイチャーポジティブの実現に向けた様々な取組みを推進してまいります。
鹿島の社有林「日影山山林・ボナリ山林」が環境省「自然共生サイト」に認定

(2024年3月1日プレスリリース)
プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。