全国各地に広がる当社開発の高校生向け探究教材
「100年を創造するチカラ」
鹿島は、高校生を対象とした探究的な学びを実現する教材「100年を創造するチカラ」を開発し、希望する全国の高校に無償で提供しています。
開発初年の2020年度は、全国各地の高校16校から申込みがあり、生徒2,820名へ教材を提供しました。2年目の2021年度は、11月時点で33校から申し込みがあり、約6,600名分の教材提供を行っています。さらに探究の指導が初めての教師向けにオンライン説明会などを開き、活用を後押しする支援もしています。
開発の背景は、近年の教育改革により、新学習指導要領への移行が進み、2022年度から高校で「総合的な探究の時間」の授業が全面実施されることにあります。
本格的な実施を前に、教育現場で教材など手探りの状態が続く中、当社が保有する施工実績や工事風景など歴史的で価値ある豊富な映像資産を活用した教材づくりを提案。教材会社や教師からのヒアリングをもとに、高校生の探究心を刺激するプロジェクトを選定しました。「まちづくり」「伝統継承」「かかわり・共生」をテーマとしたアクティブラーニング型で、動画なども取り入れた各2時間の教材となっています。
人々の“想い”がカタチになり、まち・社会がつくられていく。次の100年、社会がどのように変化していくのか、探究・課題解決から未来について考えることの重要性を“実際のプロジェクト”を題材に学ぶことができるのが本教材の大きな特徴といえます。
鹿島が社会貢献活動の柱の一つとして注力している次世代教育を通じて、建設業への理解や興味を深め、業界が抱える課題「担い手確保」にもつながっていくことを期待しています。