愛媛県立宇和島水産高等学校でブルーカーボンに関する出前授業を実施
2023年1月27日、愛媛県立宇和島水産高等学校(愛媛県宇和島市)で、鹿島社員が海藻を題材にしたブルーカーボン※に関する出前授業を行いました。
講義は同校水産増殖科の総合実習の授業として行われ、1~2年生約35名の生徒が出席。長年海洋環境の保全・再生に取り組み、宇和島の海での藻場調査の経験をもつ当社技術研究所の研究員が講師を担当しました。
「ブルーカーボンの海を作る」と題した講義では、海藻の種類や藻場衰退の現状について触れた後、当社の藻場再生技術や当社葉山水域環境実験場(神奈川県三浦郡葉山町)がある葉山周辺海域での藻場保全活動を紹介。海藻類の再生・保全を通じたブルーカーボンの創出が脱炭素社会の実現に有効であることを解説しました。
講義に続き行われたグループディスカッションでは、「宇和島の未来の海」をテーマに、どんな海にしたいか、みんなが喜び幸せになるために何をすればよいかを生徒間で話し合い、生徒たちからは斬新なアイデアが多数提案されました。
講師を務めた社員は、「自分たちの海をよくするにはどうしたらよいかを真剣に考えてくれたことがとても嬉しい。今後も宇和島の海藻を増やして海を保全する活動に協力していきたい」と話していました。
※ ブルーカーボン:海藻などの海中植物が吸収し、海底などに難分解性物質として貯溜された炭素のこと