鹿島美術財団 財団賞・優秀賞を4氏に贈呈
2023年5月18日、鹿島美術財団(理事長:鹿島公子)が主催する第29回鹿島美術財団 財団賞・優秀賞授賞式が鹿島KIビル(東京都港区)で開催されました。
同財団賞は、美術研究の一層の振興を目的として1994年に創設され、毎年、助成者の研究成果をまとめた論文(同財団刊行『鹿島美術研究』に掲載)の中から特に優れたものに贈られています。第28回からは表彰制度を拡充し、優秀賞が新設されました。
今回は2020年に助成を受けた論文を対象に選考委員による審査が行われ、財団賞と優秀賞それぞれ2名の受賞者が選定されました。授賞式では、高橋専務理事から賞状と副賞(財団賞:100万円、優秀賞:50万円)が授与され、続いて行われた研究発表会では、会場やウェブから参加した多くの聴講者が、東洋から西洋まで幅広い研究内容に耳を傾けました。
【財団賞 受賞者】
福田 善子(ふくだ よしこ)(山口県立美術館普及課長)
雪舟流溌墨山水図の研究―雲谷等顔の絵画的特質について―
大塚 優美(おおつか ゆみ) (大原美術館学芸員、神戸大学大学院人文学研究科博士課程後期課程)
グエルチーノによるピアチェンツァ大聖堂クーポラ装飾研究
【優秀賞 受賞者】
春木 晶子(はるき しょうこ) (江戸東京博物館学芸員)
蠣崎波響筆《夷酋列像(いしゅうれつぞう)》の研究
深尾 茅奈美(ふかお ちなみ) (静岡市美術館学芸員)
カミーユ・ピサロと世紀末のパリ ―「テアトル・フランセ広場連作」に見る都市のユートピア―