大阪の中学校で「宇宙建築」をテーマに講義を実施
2024年3月19日、鹿島社員が大阪府立水都国際中学校の授業で講師を務めました。この授業は「宇宙建築」をテーマとした中学2年生の総合的な学習の時間で、生徒たちは1年間、「宇宙での居住空間を創造する」ことを検討するなかで、豊かに生きるとは何かについて探究を繰り返してきました。
当日は、学習成果を披露する学内発表会が行われ、当社で宇宙建築の研究に取り組む社員が講師として参加しました。生徒たちは、分離合体する居住空間や折り紙構造のシェルター、遠近効果や螺旋階段を利用した建築手法の活用など、宇宙空間でのプライバシーやコミュニケーション、隕石の課題を解決する様々なアイデアを、模型やポスター、パワーポイントを使って発表しました。
続いて、当社社員が担当した講義では、宇宙に興味を持つきっかけとなった子どものころのエピソードを通じ、月や火星で生活するうえで課題となる低重力問題について説明。自身が研究を進める遠心力を利用した月・火星での人工重力居住施設「ルナグラス®・マーズグラス®」と、それらを移動する交通機関などの構想について解説しました。
生徒からは、「鹿島のルナグラスの取組みや交通機関に感動した」などの感想とともに、材料についての具体的な質問から、「宇宙人はいると思うか?」「ワープは可能か?」といった宇宙論的なものまで、活発な質疑応答が行われました。講師を務めた社員は、「中学生とは思えないプレゼンテーション内容に驚いた。探究能力は年齢とは関係ないと感じた。こうした学習を重ねることで、広い視野を持って自分の考えを深めていってほしい」と語りました。