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VOICE

土木現場を
誰もが働きやすく輝ける職場へ

須田 久美子

土木管理本部
土木企画部 人事・教育グループ
専任部長(ダイバーシティ推進担当)

1982年 鹿島建設株式会社 技術研究所 入社
2005年 土木設計本部 配属
2007年 東京土木支店 配属
2017年 土木管理本部 配属

01

現場で役に立った研究者のキャリア

これまでのキャリアを教えてください

子どものころから「大きなものがつくりたい」という夢がありました。高校でアーチ式コンクリートダムの写真を見て感動したことをきっかけに、大学で土木工学を専攻し、1987年に鹿島へ入社しました。現場で働きたいという想いはありましたが、当時、現場には女性の土木技術者が全く居なかったため技術研究所に配属され、そこから23年間は主にコンクリート構造・材料の研究に携わりました。その間に、コンクリートに関する資格はもちろん、技術士(建設部門)に合格、博士(工学)取得ができました。
2005年から土木設計部署に移りました。研究者として広げてきた発注者や大学の人脈と、PTA活動で培った難しい技術の話を分かりやすく説明する交渉力のお陰で詳細設計を担当していた現場の所長さんから「俺の現場に来い」と声をかけてもらい、2007年から約10年の間、副所長・所長として様々な現場に従事してきました。

女性が初めて現場に配属され、不安等はありましたか?

所長や現場の方々は当たり前のように受け入れてくださいました。むしろ「自分は現場で何ができるんだろう」という不安の方が大きかったですね。橋梁工事の現場だったのですが、所長に「何でも好きなことやっていいよ」と言っていただき、23年間研究してきたコンクリートに関わる仕事はすべてやらせていただきました。研究開発の経験で、自分で考え実践するという習慣が身に付いていたので、現場では次々とできることが見つかり、やりがいを感じて仕事に従事できました。
近隣住民の半数は女性ですが、男性ばかりの現場だとなかなか声をかけづらいみたいなんですね。着任早々に、近隣の奥様に「あなたが来てくれて話しかけやすくなったわ」と言っていただけた際には、現場には女性が必要だと実感するとともに、すごく嬉しかったですね。

02

働きやすい仕組みをつくり、改善していく仕事

今の仕事内容を教えてください

現在は土木企画部で人材育成に関わる仕事をしており、女性も男性も働きやすい職場を目指し、様々なことに挑戦しています。
特に注力しているのが「メンター・メンティ制度」です。この制度は、上司ではない他の職場の先輩社員(メンター)が、若手社員(メンティ)に寄り添ってメンティの成長を支援するものです。2016年から女性技術者に限定して試行を行い制度設計の試行錯誤の後、2020年からは性別関係なく1~13年目の土木技術者を対象に運用しています。この制度を導入してからメンタル不調が原因で辞める社員がかなり減ったと感じます。より浸透・活性化させるために、メンター、メンティからのアンケート結果をもとに細部のルールを見直し、本支店の人事担当者とも情報を共有しながら、メンター・メンティ双方が成長を実感できる仕組みづくりに取り組んでいます。

03

“誰もが”働きやすい職場をめざして

ダイバーシティにおいて、鹿島の活動を教えてください

鹿島では2015年から「鹿島たんぽぽ活動」というものを行っています。弊社と協力会社の女性技術者・女性技能者が中心となり、現場の職場環境改善に取り組んでいます。これまで、女性専用トイレと更衣室を兼ね備えた“パウダールーム”の設置や、作業服の改善などの好事例を蓄積しています。人事部とも連携し、女性の健康・カラダについての研修動画作成や、出産・育児と仕事の両立支援研修なども行っています。
みなさん誤解されがちですが“女性のための活動”ではなく、“女性目線を職場環境改善に活かす活動”なんですね。なので、女性が働きやすくなっても、それで男性が働きにくくなってしまったらダメなんです。すべての人が働きやすい環境を目指して、例えば女性の部下を持つ男性上司、育児・介護で悩んでいる社員、協力会社の社員…誰にとっても、みんなが安心して働きやすい現場を目指しています。

学生へひとこと MESSAGE

みんなバラバラの方向を向いていてもいい

鹿島の社風について、須田さんが入社されてから
“ここが変わらない!”と感じるところはありますか?

自分で考えて実践する姿勢を尊重してくれるところです。「みんなバラバラの方向を向いていてもいいよ」というところかなと思います。みんなが同じ方向を向いて、という会社が多い中、鹿島の社員は、多様性に富んでおり、一人ひとり色々な意見や考えを持っている人が多い印象です。長年勤める中で、鹿島はそんな多様性を認め合い、柔軟な働き方を受け入れてくれる素地がある会社だと感じますね。

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