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住む空間
先史時代、洞窟などに住んでいた私たちの祖先。木や草、または動物の皮や石を用い、壁を造り、屋根を上げ、初めて建築物としての空間を手にしました。
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移る空間
ネイティブ・アメリカンやモンゴルの遊牧民が暮らすテントは、万国博などに見られる仮設の建築物の始まりといえるかもしれません。
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祈る空間
文明が起こり、人々は自然への畏れを“神”の存在へと転化させました。そして神に祈る場としての神殿や、教会などの大空間が造られました。
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祀る空間
日本でも、神聖な空間として、神社やお寺が数多く造られました。東大寺の大仏殿は現在もなお、木造軸組建築としては世界で一番大きな空間です。
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司る空間
大空間は、富や権力の象徴でもありました。権力者たちは競って、大きくそびえ立つ城を造ったのです。
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集う空間
中世以降、商店街や市場に屋根がかけられはじめました。そして、万国博など大きなイベントでは、ランドマークとしての大空間が造られたのです。
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観る空間
競技や劇を観たり、音楽を聴いたりする空間も、建築技術の進歩により変化を遂げました。大規模なドーム球場やスタジアム、音響効果の整ったホール等が建設されています。
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様々な大空間
大空間の利用範囲は、様々な用途へと広がりつつあります。技術的には、1つの町全体をドームで覆うことも可能だと言われています。