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プレスリリース

[2017/06/05]

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神田神社文化交流館に「FRウッド®」を適用

 鹿島(社長:押味至一)が2012年に共同で開発した純木質耐火集成材「FRウッド」が、このたび神田神社(東京都千代田区)の創建1300年奉祝記念事業の一環として建設される、「神田神社(仮称)文化交流館新築工事」に採用されることになりました。「FRウッド」の適用案件は本件で3件目となり、神社施設での適用は、今回が初めてとなります。
※「FRウッド」は、国立大学法人 東京農工大学、国立研究開発法人 森林総合研究所、 有限会社ティー・イー・コンサルティングとの共同開発。

外観イメージ図

外観イメージ図

 神田神社は、730年(天平2年)に創建され、2029年(平成41年)に創建1300年を迎えられます。本工事は、「伝統を継承し、新たな文化を創出する明るく開放的な場」と「神社神道の活性化に寄与する柔軟でしなやかな場」をテーマに、地上4階・地下1階建ての文化交流館を建設するものです。
 文化交流館の1~3階は、境内に向けてガラス張りとし、2~3階の吹き抜け部分の柱・梁に「FRウッド」を適用することで、木が持つ本来のぬくもりや柔軟性、和の雰囲気を活かしつつ、開放的で、防火地域での耐火性にも十分配慮した計画としました。また、使用する木材は一部の梁の荷重支持部(カラマツ材)以外、神田神社が祀る平将門公と縁が深い多摩地区のスギ材を使用することにしています。

2~3階 吹き抜け部分イメージ図  (点線内の柱・梁に「FRウッド」を適用)

2~3階 吹き抜け部分イメージ図  (点線内の柱・梁に「FRウッド」を適用)

FRウッドの概要

 「FRウッド」は、燃え止まり層(難燃処理層)にも木材を用いた “純木質”(木材100%)の耐火集成材です。構造部材(柱・梁)として利用できるうえ、断面は柱が240mm×240mm~800mm×800mm、梁は240mm×180mm~600mm×950mmとサイズも豊富で設計自由度が高く、1時間の耐火性能を有しています。また、日本各地のスギ材を利用できるため、スギ材の地産地消にも寄与します。

FRウッド概念図


 鹿島は、今後も「FRウッド」を幅広く展開していくことで、木材利用による環境負荷低減や国内林業の活性化に貢献するとともに、火災に強い安全な街づくりを推進していきます。

工事概要

発注者  : 神田神社
計画地  : 東京都千代田区外神田二丁目16-2
構造  : 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、耐火木造
延床面積  : 3717.52m2
階数  : 地上4階、地下1階
設計・監理  : 鹿島建設株式会社(一部 内装設計:株式会社乃村工藝社)
施工  : 鹿島建設株式会社(一部 内装施工:株式会社乃村工藝社)
工期  : 2017年6月13日~2018年11月30日(予定)

国産スギ材を使った純木質耐火集成材「FRウッド」の開発 別ウィンドウが開きます   (2012年10月11日プレスリリース)
純木質耐火集成材の新規大臣認定を4社で取得 別ウィンドウが開きます   (2016年9月9日プレスリリース)


プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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