トンネル覆工コンクリート剥落防止工法
「NAV工法」
覆工コンクリート表面の状態が見えるシート接着工法
劣化したトンネル覆工コンクリートの剥落防止としては、覆工表面に繊維シートを接着する工法が一般的に適用されています。この工法はコンクリート片の剥落防止には有効ですが、ひび割れ状況の変化など対策後の覆工表面の目視観察ができなくなるため、対策工の効果を継続して確認できないという課題がありました。
NAV(Nylon Acrylics Visible)工法は、ナイロンクロスにアクリル系樹脂接着剤を塗布含浸させることによって透明度の高いFRPを覆工表面に形成する新しい剥落防止工法です。対策後においても覆工表面のひび割れ状況を目視観察することができるため、対策工の効果を継続して確認し、追加対策工の必要性を判断することが可能となります。
特許登録済

従来技術との比較イメージ
- キーワード
- 覆工コンクリート、剥落防止、可視化、繊維シート工、ナイロンクロス、アクリル系樹脂接着剤
NAV工法の基本構造
NAV工法では、指定の材料を適切に使用することにより透明度の高いFRPを形成します。基本構造は一般的な繊維シート工法と同じであるため、特殊な施工手順や施工機械を必要としません。特徴として、樹脂の硬化を待たずに次工程に進むことができるアクリル系樹脂接着剤を使用するので、エポキシ系樹脂接着剤を使用する一般的な繊維シート工法に比べて工程短縮を図ることができます。

NAV工法の基本構造

NAV工法の標準仕様
改ページ
特長・メリットココがポイント
可視性の実現
- ナイロンクロスとアクリル系樹脂接着剤の組み合わせにより、従来の工法にない透明性を実現します。
- 覆工表面の可視性は長期間にわたって持続するので、ひび割れ等の変状を経過観察することができます。

施工5年後の可視性
施工性の向上
- ナイロンクロスは柔軟で施工面の凹凸に容易に追従するので、施工性が向上します。
- アクリル系樹脂接着剤は速硬化性があるので、施工時間の短縮が可能で、交通規制等の時間制約のある条件での施工に有利です。
- アクリル系樹脂接着剤は低温環境でも硬化するため、寒冷期の施工に適用することができます。
耐荷性能の確保
- 押抜き試験ならびに接着性試験を実施し、剥落防止に必要な耐荷力を確認しました。
- 独自の大型試験体による押抜き試験を実施し、その耐荷力と高い変位追従性を確認しました。

大型押抜き試験状況
本技術は、カジマ・リノベイト社でも取扱いしています。