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放流管増設技術

既設堤体コンクリートを削孔、新設放流管設置後、
高流動コンクリートにより管回りのてん充を実施

昨今のゲリラ豪雨、爆弾低気圧等の異常気象を起因とする洪水が増加している中で、既設の放流設備を増強することで放流能力を高めるダム再開発事例が増えています。

放流管増設技術は、既設堤体コンクリートを下流側から削孔し、空洞部に新設放流管を設置、管回りを高流動コンクリートにて、てん充するものであります。削孔貫通までには、堤体上流側貫通地点にあらかじめ仮締切を設置し、ドライアップする技術も重要な要素となります。

鶴田ダム再開発:平成29年度土木学会賞 技術賞(Ⅱグループ)

日建連第1回土木賞

図版:堤体穴あけ削孔状況

堤体穴あけ削孔状況

キーワード
再開発、放流管増設、仮締切、台座コンクリート、水中コンクリート、高流動コンクリート

特長・メリットココがポイント

旧堤体への振動などの影響回避

①「スリット孔+ブレーカ掘削」及び②「ロードヘッダ掘削」を現場状況に応じ採用することで旧堤体への振動影響を回避します。

  1. ①:ドリルジャンボで削孔断面周囲を縁切削孔および自由面作成削孔を実施し、その後ジャイアントブレーカでコンクリートを掘削解体して削孔します。
  2. ②:ロードヘッダでコンクリートを削り取りながら掘削解体して削孔

図版:堤体削孔状況

堤体削孔状況

ダム貯水低下を最小限にしての施工

ダムを運用しながらの施工となるため、貯水側上流面には削孔位置に鋼製の仮締切を設置します。

これにより、締切内部はドライアップされ堤体削孔貫通時の下流への流下を防止します。

旧堤体との接触面における止水等高い技術力を必要とします。

図版:ダム貯水低下を最小限にしての施工

ダム貯水低下を最小限にしての施工

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適用実績

図版:鶴田ダム施設改造工事

鶴田ダム施設改造工事

場所:鹿児島県薩摩郡

竣工年:2015年3月

発注者:国土交通省九州地方整備局

規模:基礎掘削22万m3 
減勢工コンクリート69,567m3 
台座コンクリート3基 堤体削孔5条

図版:土師ダム

土師ダム

場所:広島県安芸高田市

竣工年:2008年3月

発注者:国土交通省中国地方整備局

規模:堤体掘削22.9m 
堤内てん充コンクリート220m3

図版:五十里ダム施設改良

五十里ダム施設改良

場所:栃木県日光市

竣工年:2003年3月

発注者:国土交通省関東地方整備局

規模:堤体掘削102m 
堤内てん充コンクリート1,049m3 放流管据付2条

図版:鎧畑ダム

鎧畑ダム

場所:秋田県

発注者:建設省東北地方建設局

規模:堤体掘削29.5m

学会論文発表実績

  • 「堤体削孔における上流面無振動貫通工法の施工実績について」,土木学会,第69回年次学術講演会,Ⅵ286,2014年9月(鶴田ダム)
  • 「ダム再開発(リニューアル)土師ダムにおける定水位放流施設工事 ─堤体穴あけ事例─」,日本ダム協会,ダム日本,2009年

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