小型犠牲陽極材
「ガルバーシールドF」
鉄筋のマクロセル腐食を防止する薄型の犠牲陽極材
中性化や塩害により劣化したコンクリート構造物では、劣化部を除去しモルタル材料などで所定の断面形状まで修復する断面修復工法が適用されます。しかし、断面修復工法により補修された部位では、マクロセル腐食と呼ばれる鉄筋腐食が進行し、補修後の早い段階で再び劣化するケースが数多く確認されています。「ガルバーシールドF」は、この再劣化の原因であるマクロセル腐食を抑制することを目的に開発した小型犠牲陽極材です。電気防食工法の技術を応用しており、鉄筋に接続するだけで鉄筋の防食効果を発揮します。

ガルバーシールドFの外観
- キーワード
- コンクリート構造物、犠牲陽極材、鉄筋腐食、防食、マクロセル、耐久性向上、塩害、中性化
再劣化のメカニズム
断面修復工法により補修された構造物の既設コンクリート部分と補修部分では、塩化物イオン濃度、pH、水分量や酸素供給量などの鉄筋を取り巻く環境が異なります。このため、既設コンクリート部分の電位が相対的に低くなり、既設コンクリート部分を腐食部(アノード部)、補修部分を防食部(カソード部)とする腐食回路が形成されます。このように、腐食部と防食部が明確に分けられる腐食形態をマクロセル腐食と呼び、腐食速度が速いことが特徴です。

再劣化のメカニズム
特長・メリットココがポイント
鉄筋に接続するだけで防食回路を形成
ガルバーシールドFは亜鉛を特殊なモルタル材料で包み込んだ構造であり、亜鉛と鉄のイオン化傾向の違いを利用して防食回路を形成するため、外部電源などの大掛りな設備の必要がなく、鉄筋に接続するだけで鉄筋を腐食(再劣化)から守ります。

防食回路のイメージ
小型形状で設置作業が容易
厚さ13mmと薄型・小型形状のため、取扱い易く、設置作業が容易であり、構造物のかぶり部分など、厚みの少ない場所でも設置が可能です。

設置イメージと防食のメカニズム
優れた防食効果
ガルバーシールドFは、一般的な条件での使用において、半径60㎝の防食範囲を有し、犠牲陽極材として約10年間の防食効果を発揮します。

ガルバーシールドFの防食効果(鉄筋腐食促進試験)
適用実績

桟橋設備の補修
場所:千葉県袖ケ浦市
施工年:2005年
発注者:富士石油
本技術は、カジマ・リノベイト社でも取扱いしています。