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プレスリリース

[2022/10/25]

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2050年カーボンニュートラルの実現に向け、
サプライチェーン排出量削減を加速

CO2排出量削減の新たな目標を設定

 鹿島(社長:天野裕正)は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、鹿島環境ビジョン:トリプルZero2050を見直し、CO2排出量削減の新たな目標を設定しました。具体的には、基準年を従来の2013年度から2021年度に見直した上で、2030年度の中間目標を自社排出(スコープ1・2)で40%削減とし、サプライチェーン排出(スコープ3)についても中間目標25%削減を設定しました。2050年度には自社排出およびサプライチェーン排出の双方でカーボンニュートラル(100%削減)を目指します。

※持続可能な社会を「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の3つの視点でとらえ、2050年までに鹿島が達成すべき将来像を「Zero Carbon」「Zero Waste」「Zero Impact」と表現
https://www.kajima.co.jp/sustainability/policy/vision/index-j.html

CO2排出量削減目標

自社排出CO2の削減に向けて

 当社では、自社開発した環境データ評価システム(edes)を2020年度から国内の全現場に導入し、工事中に発生するCO2排出量の実態把握に注力してきました。加えて2021年度からは、海外グループ会社を含むグループ全体のCO2排出量(スコープ1・2)の把握を開始しました。これを基に、2021年度実績を基準年として、2030年度、2050年度のグループ全体のCO2排出量を予測し、CO2排出量削減の新たな目標を設定しました。
 自社での削減のほか、不足分はカーボン・オフセットを活用するなど、2050年カーボンニュートラルの達成を目指し諸施策に取り組んでいきます。

CO2排出量削減計画

サプライチェーンCO2削減への取組み

 当社はこれまで、主に建設現場で工事中に発生するCO2排出量の削減に取り組んできました。しかしながら、グループ全体のサプライチェーンCO2排出量の内訳を見ると、施工時(当社にとってのスコープ1・2)が4%であるのに対し、建材製造時(スコープ3、カテゴリ1)が56%、引渡し後の建物運用時(スコープ3、カテゴリ11)が29%と、大きな割合を占めています。そこで当社は、建材製造時ならびに建物運用時に排出するCO2(当社にとってのスコープ3)の削減策を拡充し、お客さまと共にサプライチェーン全体のCO2排出量削減を加速しています。
 建材製造時に発生するCO2の多くは、コンクリートと鉄の製造過程で発生するものです。これに対し当社では、2008年から、CO2削減に寄与するCO2-SUICOM®をはじめとする多様な環境配慮型コンクリートを開発し、現場に適用しています。鉄については、低炭素鋼材への置き換えなどに努めることで、CO2排出量を削減します。このほか、建物の構造材や意匠に木質材料を採用することも、鉄やコンクリート、プラスチックなどの使用量低減、ひいてはCO2排出量の削減につながるため、積極的にお客さまに提案していきます。


グループ全体のサプライチェーン排出量

 また、ZEB(Net Zero Energy Building)などの省エネルギー建物は、お客さまの自社排出(スコープ1・2)となる建物運用時に発生するCO2排出量の削減に大きく貢献できるもので、当社の設計部門が特に注力する分野の一つです。さらに引渡し後は、グループ会社の鹿島建物総合管理株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:山本和雄)が有する、建物の省エネルギーを総合的に支援する管理ツール「EneMASTER®」(エネマスター)を用いることで、運用段階でのチューニングが可能です。加えて、同社が提供する低炭素エネルギーの供給などのエネルギーサービス事業を通じて、お客さまの建物の脱炭素化に寄与します。

 鹿島は今後も、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、工事中のCO2排出量の削減、省エネ技術・環境配慮型材料の開発、エネルギーの効率的なマネジメントなどを推進し、脱炭素社会への移行に積極的に貢献してまいります。

(参考)
全ての建築現場で施工中に発生するCO2排出量等を見える化
(2019年7月11日プレスリリース)

プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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