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Master Plan

リゾート構想へかけた思い

図版:サンタンドレオール・ゴルフ&スパリゾート社長 飯澤浩明

サンタンドレオール・
ゴルフ&スパリゾート社長
飯澤浩明

サンタンドレオールは,南仏の空の玄関・ニース空港から西へ70kmの距離にあり,華やかな海沿いのコート・ダジュールと鄙(ひな)びたプロヴァンスの両方を堪能できる。当初の事業計画は一般住宅の分譲であったが,当社が1991年に事業参画した後,立地を生かした滞在型リゾートの創造を目指すこととした。

具体的には,周辺に多く存在している大衆ファミリー型のタイムシェア・リゾートとは一線を画し,北ヨーロッパの中高所得者層を対象に高品質な別荘を提供することを基本方針とした。そのため,ホテルを開発し体験型販売促進に供すると共に投資用のアパートメント,個人利用のタウンハウスに戸建てと幅広いニーズに対応する商品を提供。さらに,ゴルフ場やスパ等のアメニティの充実,オーナーの賃貸希望への対応等,運用サービスも充実させた。

マスタープランを策定するにあたっては,地形特性を最大限に活用すること,そして,気候や文化等,地域特性を取り入れることに重点を置いた。これらを理解しているマスタープランナーとして,当社が開発したフアラライ・リゾート(米・ハワイ島)でも協働したEDAW(現AECOM)を採用,世界各地のリゾートをデザインしてきたプロフェッショナルと当社フランス人現地スタッフを含む開発・設計チームが討議を重ねて,今日のマスタープランの原型を創り上げた。

事業計画は全9期に分け,1998年の別荘販売開始時点より16年の歳月を経て,現在,第6・7期を実施中である。これまでに開発した別荘住宅238戸は完売。今後は,リゾート南部の第8・9期の別荘開発を残すのみとなる。

別荘販売を本格的に開始した2000年代の前半は,南仏に憧れる北ヨーロッパ諸国からのお客様が中心であり,販促パンフレットにも「his & hers resort」等といった英語表記が並ぶことが多かった。2000年代後半に入ると,フランス人も片田舎の洗練されたリゾートに足を運ぶようになり,今度は「フランス人が選ぶフランスのリゾート」のイメージから本物志向のヨーロッパ人がこの地を訪れる好循環が生まれるようになった。かつてリゾートの従業員には,外国人のお客様の満足度を高めるために英語研修に参加してもらっていたが,今では外国人別荘オーナーがリゾート内のフランス人オーナーから,定期的に仏語レッスンを受け,レストランのスタッフにも仏語で注文をするような微笑ましい光景を目にすることが多くなった。

リゾート創りには,地元の風土,気候,文化,歴史等を尊重しながら計画された高品質な建物・アメニティが必要不可欠である。しかし,事業の本質は,あくまでも利用者であるお客様が楽しめる「場」を提供することであり,環境変化にも応じた有機的な進化も常に志向していかなければならないと考えている。

改ページ

マスタープラン

サンタンドレオール・ゴルフ&スパリゾート

南フランスのヴァール県ラモット市に位置する145haの敷地に建設したゴルフ場を中心とするリゾート施設。1992年8月オープン。当社がヨーロッパで手掛けた初のリゾート開発事業。

リゾート施設

  • ゴルフ場(18ホール)ミシェル・ガイヨン設計
  • クラブハウス,レストラン
  • スパ,サービス施設
  • セミナー施設
  • コンドホテル

分譲住宅(全9期・総住戸数342戸予定)

  • 戸建住宅44戸(内31戸引渡済)
  • タウンハウス199戸(内127戸引渡済)
  • アパートメント74戸(内55戸引渡済)
  • コンドホテル25戸(全戸引渡済)

図版:マスタープラン

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