木材の利活用

KX-FOREST KARUIZAWA

木材のサーキュラーエコノミーを実現する
自然の中の保養施設

軽井沢離山の麓に緩やかに広がる自然豊かな鹿島の所有地に、社員専用保養所として、ヴィラタイプの宿泊棟を新設、既存建物を共用棟としてリニューアルしました。土地の傾斜をいかした配棟計画や周囲の環境に溶け込むデザインにより、既存の自然を可能な限り保全・活用し、静寂な森の中に佇む良質なリゾートのような空間となっています。
また、社有林や敷地内伐採木の利活用等を推進し、木材のサーキュラーエコノミーを実現。3DプリンティングとCO2-SUICOMを組み合わせた人道橋の構築や国際的な環境認証SITESの取得等にも挑戦したプロジェクトです。

図版:全体図:周囲の豊かな自然環境を保全・活用した計画

全体図:周囲の豊かな自然環境を保全・活用した計画

図版:宿泊棟

宿泊棟

図版:共用棟

共用棟

図版:宿泊棟室内

宿泊棟室内

図版:宿泊棟室内

宿泊棟室内

施設概要

  • 施設名 KX-FOREST KARUIZAWA 鹿島 軽井沢泉の里保養所
  • 所在地 長野県北佐久郡軽井沢町
  • 敷地面積 20,288m2
  • 建物 宿泊棟(新築)14棟
    共用棟(既存建物改修)1棟
  • 構造 木造
  • 竣工 2024(令和6)年10月

土地の概要

軽井沢は、かつては火山の噴火による堆積物が積もる草原であり、後に馬の放牧地として開拓されました。その後、鉄道の開通により進んだ避暑地開発の過程で、カラマツ等の植林が行われ、元々の牧草地から再生した植生と入り交じり、現在の雑木林が広がっています。
敷地の北側は国立公園に接し、特に北側と東側は国立公園から続く自然落葉広葉樹林が広がっています。また、敷地の西側は植林が繰り返され、現在はカラマツを主とする雑木林となっています。その他、希少植物のオニヒョウタンボクやルリソウ、ホタルやムササビ等も生息する自然豊かな環境です。

図版:竣工後の計画地航空写真

竣工後の計画地航空写真

社有林、現地伐採木の活用

森林をいかす取組みとして、社有林及び現地伐採木を宿泊棟の建材、家具材等として利活用しました。自社施設に社有林を活用することで、木材サプライチェーンの上流(山主)から下流(建設)までを一貫して行い、伐採後には再び造林して育てる循環型の取組みを実施しています。具体的な木材の利活用方法としては、社有林の福島県日影山のカラマツを建物の建築材(構造・外装)に、敷地内の間伐材を建物の外装材や家具材の他、外構部フェンスの支柱や地中矢板等として活用しました。

木材の入手場所と用途

図版:木材の入手場所と用途

森林をつなぐ
鹿島グループの取組み

GREEN KAJIMA

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