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シールドトンネル技術

工法実績

工法実績

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安全/環境対策

大断面シールド

マシン外径14mの大断面シールドを世界に先駆けて実現

近年のシールドトンネルには、「大断面化」が求められています。

鹿島は、世界最大クラス直径14メートル級の大断面シールドを世界に先駆けて実現し、数多くの大断面シールド工事を施工、豊かな経験と実績を積み重ねています。

また、今後の更なる大断面化にも対応すべく開発を進めています。

東京湾横断道路 川崎トンネル川人北 
現在の「東京湾アクアライン」

(1996年5月竣工)

2車線の自動車専用道路を川崎人工島(現在の「風の塔」)から発進して、マシン外径Φ14.14mの泥水式シールドにより東京湾の海底下に構築しました。1ピース約10tのセグメントを自動搬送・自動組立して効率的な施工を行いました。地中接合では、シールド機相対位置探査システムの採用により誤差4mmの地中接合を実施できました。

図版:東京湾横断道路

キーワード
シールド、大断面、道路トンネル、放水路トンネル、鉄道トンネル
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適用実績

図版:大和川線シールドトンネル

大和川線シールドトンネル

場所:大阪府堺市

竣工年:2019年3月

発注者:阪神高速道路

規模:シールド機外径Φ12.47m(泥土圧シールド工法)
大和川の河川線形に沿う形で全線のうち90%以上が曲線区間で、併設する上下線2本のトンネルを全線にわたり離隔1mで施工。

図版:中央環状品川線トンネル(北行)

中央環状品川線トンネル(北行)

場所:東京都品川区~目黒区

竣工年:2015年4月

発注者:首都高速道路

規模:シールド機外径Φ12.55m(泥土圧シールド工法)
ビット交換システム、シールドジャッキ圧力制御による半同時掘進システム等を駆使し、最大土被り46mの大深度を、最大月進量708mの高速掘進で施工。

図版:357号東京港トンネル

357号東京港トンネル

場所:東京都品川区

竣工年:2014年3月

発注者:国土交通省関東地方整備局

規模:シールド機外径Φ12.2m(泥土圧シールド工法)
大断面、地上発進の利点を活かし、ボックスカルバート等のプレキャスト部材で路盤を構築し、坑内の資機材搬入をダンプトラックで行う『ボックス-ダンプ工法』で施工。

図版:中央環状新宿線トンネル(外回り)

中央環状新宿線トンネル(外回り)

場所:東京都渋谷区~目黒区

竣工年:2004年3月

発注者:首都高速道路公団

規模:泥水式シールド工法(マシン外径Φ13.05m)

図版:外郭放水路トンネル

外郭放水路トンネル

場所:埼玉県春日部市

竣工年:2004年3月

発注者:建設省関東地方建設局

規模:泥水式シールド(マシン外径Φ12.04m)
地下約50mの大深度に地下水路を構築。第4工区では一次覆工のみで内水圧に対応する内面平滑型セグメント(DRCセグメント)を採用。

学会論文発表実績

  • 「大断面・曲線施工の泥土圧式シールド掘進時における施工時荷重の影響」,土木学会,第69回年次学術講演会,2014年9月
  • 「海底下・小土被り・軟弱地盤のシールド施工実績」,土木学会,第69回年次学術講演会,2014年9月
  • 「大断面長距離シールドトンネルにおける高速施工の実績」,土木学会,第67回年次学術講演会,2012年年9月
  • 「新型DRCセグメントの実用化と施工実績」,トンネルと地下,2002年6月

大深度シールド

超高水圧の条件下でも安全で高品質のシールドトンネルを構築

地上はもちろん、近年では地下でも浅深度部分での錯綜状態により、社会はより大深度でのインフラストラクチャーを要求するようになりました。

また、大深度法の制定によりその傾向はさらに強いものとなっています。

鹿島は水深70mを超す超高水圧の条件に対しても安全で高品質のシールドトンネルを構築できます。

扇島工場受入配管設備海上工区

事業者:東京ガス 発注者:日本鋼管 (1998年9月竣工)

海面から71m深さの地底からマシン外径Φ9.1mの海底シールドトンネルを掘進しました。

0.7MPaの高水圧下で漏水のないトンネルを施工しました。

図版:東京ガス扇島工場受入配管

キーワード

シールド、大深度、配管トンネル、下水道トンネル、岩盤シールド
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適用実績

図版:台湾・大林高港電力シールド(第二工区)

台湾・大林高港電力シールド(第二工区)

場所:台湾・高雄市

竣工年:2019年12月

発注者:台湾電力・輸変電工程處南区施工處

規模:最大土被り75m、最大地下水圧0.45MPa
マシン外径Φ6.4mの泥土圧シールド機で、台湾で初となるシールドトンネルの地中接合を実施。

図版:東京都芝浦水再生センター・森ヶ崎水再生センター間連絡管建設工事その2

東京都芝浦水再生センター・
森ヶ崎水再生センター間
連絡管建設工事その2

場所:東京都大田区

竣工年:2019年3月

発注者:日本下水道事業団

規模:最大土被り59m、最大地下水圧0.65MPa
稼働中の下水道施設直下で、直接切削可能なNOMST壁、受入れ室、液化CO2を用いた凍結工法を併用して到達。

図版:北海道新幹線 津軽蓬田トンネル

北海道新幹線 津軽蓬田トンネル

場所:青森県東津軽郡蓬田村~外ヶ浜町

竣工年:2015年2月

発注者:鉄道建設・運輸施設整備支援機構

規模:規模:最大土被り90m、最大地下水圧0.4MPa
シールド掘進と並行して一次覆工となる場所打ちコンクリートライニングによりトンネルを支保した後、二次覆工を施工する「SENS」工法で施工。

図版:港北処理区新羽末広幹線(太尾・駒岡区間)第二工区下水道整備工事(その2)

港北処理区新羽末広幹線
(太尾・駒岡区間)
第二工区下水道整備工事(その2)

場所:横浜市港北区菊名~鶴見区駒岡

竣工年:2010年3月

発注者:横浜市環境創造局

規模:最大土被り64.4m、最大地下水圧0.5MPa
壁全長79mとなる地中連続壁による発進立坑からNOMST壁直接切削により、マシン外径Φ5.9mの泥水式シールド機を発進。

図版:敦賀市民間最終処分場抜本対策事業漏水防止対策工事(その1)

敦賀市民間最終処分場抜本対策事業
漏水防止対策工事(その1)

場所:福井県敦賀市

竣工年:2011年10月

発注者:福井県敦賀土木事務所

規模:最大土被り60.9m、最大地下水圧0.45MPa
崩壊性岩盤層をマシン外径Φ3.03mの岩盤対応泥土圧シールド工法で施工。

図版:熱海市南熱海幹線管渠

熱海市南熱海幹線管渠

場所:静岡県熱海市

竣工年:2003年3月

発注者:日本下水道事業団

規模:最大土被り209m、最大地下水圧0.7MPa
最大圧縮強度60MPaの凝灰角礫岩層を、マシン外径Φ2.72mの岩盤対応泥水式シールドマシンで施工。

学会論文発表実績

  • 「大深度、高水圧下における凍結工法と受入れ室を併用したシールドの到達実績」,トンネル工学報告集,第29巻,Ⅱ-4,2019年11月
  • 「台湾における電力シールドトンネルの地中接合 ─大林〜高港345㎸電纜線路第二工区工事─」,電力土木,No.397,2018年9月
  • 「最新工法SENSによる未固結含水地山のトンネル施工実績 ─北海道新幹線 津軽蓬田トンネル─」,土木学会建設技術発表会,2013年
  • 「東京ガス扇島シールド中間立坑工事」,基礎工,1999年12月

非円形シールド

横二連・三連円形、矩形、楕円等のあらゆる形状に対応

通常の円形ではない断面形状を採用することで、より合理的なシールドトンネルが可能となる場合があります。例えば、掘削土量の削減や低土被り条件、駅等の扁平構造等に対して、横二連・三連円形、縦二連、矩形、楕円等のあらゆる形状に対して鹿島は対応できます。

常磐工区開削トンネル工事

発注者:阪神高速道路 (2020年10月竣工)

地上の工事占用幅縮小による近隣住民の方々の負担軽減を目的として、出口ランプ部の施工方法を開削工法から矩形シールド工法「アポロカッター工法」に変更しました。道路線形に合わせ、土被り1.5mの小土被り発進、下り8%の急勾配といった厳しい施工条件でしたが、地表面沈下抑止対策や細かなシールド機の姿勢制御により無事施工完了しました。

図版:常磐工区開削トンネル工事

キーワード
シールド、非円形シールド、矩形シールド、MFシールド、WAC工法、アポロカッター工法、地下鉄トンネル
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適用実績

図版:銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業に伴う地下連絡通路整備工事

銀座六丁目10地区第一種市街地
再開発事業に伴う地下連絡通路整備工事

場所:東京都中央区

竣工年:2018年2月

発注者:銀座六丁目10地区市街地再開発組合

規模:EX-MAC工法
超小土被り(2.5~4.7m)で106m区間を施工。

図版:日比谷連絡通路土木工事

日比谷連絡通路土木工事

場所:東京都千代田区

竣工年:2018年1月

事業者:三井不動産

発注者:東京地下鉄

規模:R-SWING工法
N値1の軟弱粘性土地盤を土被り約9mで42m区間を施工。

新御茶ノ水駅連絡出入口

新御茶ノ水駅連絡出入口

場所:東京都千代田区

竣工年:2013年5月

発注者:三井住友海上火災保険

監理者:東京地下鉄(請願工事)

規模:R-SWING工法
礫混り砂地盤を土被り約4.5mで26.5m区間を施工。

図版:東横線渋谷~代官山間地下化

東横線渋谷~代官山間地下化

場所:東京都渋谷区

竣工年:2011年3月

発注者:東京急行電鉄

規模:アポロカッター工法
シールド掘進機の前面先端部の公転ドラム上に揺動フレームを介して回転式カッタヘッドを設置し、カッタヘッドが高速で回転しながら、公転ドラムによって公転を行うことで掘削。

図版:川崎縦貫トンネル

川崎縦貫トンネル

場所:神奈川県川崎市

竣工年:2010年3月

発注者:首都高速道路

規模:MMST工法
複数の小口径シールド機でトンネルの外殻部だけを先行して構築し、残された内部の土砂を後から一括して掘削する地下大断面構築工法。幅27.9m、高さ24.1mの高速道路地下分岐合流部を非開削で構築。

図版:13号線神宮前工区

13号線神宮前工区

場所:東京都渋谷区

竣工年:2006年9月

発注者:東京地下鉄

規模:EX-MAC工法
シールドのカッターヘッドを回転運動させながら掘進し、複合円形断面の左右余堀部分は伸縮カッタースポークにより回転運動に同調して切削。マシン幅9.96m、高さ8.66m。

図版:高速鉄道東西線建設

高速鉄道東西線建設

場所:京都府宇治市~京都市

竣工年:2003年12月

発注者:京都市交通局

規模:WAC工法
世界初の地下鉄複線矩形シールドトンネル。マシン外形10.24m×6.87mを揺動カッター(Wagging Cutter)方式でシールド掘進。

図版:大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線大阪ビジネスパーク駅

大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線
大阪ビジネスパーク駅

場所:大阪市中央区

竣工年:1996年3月

発注者:大阪市

規模:MFシールド
横幅17m、高さ7.5mの地下駅を世界初の横三連泥水式MFシールドで施工し、2本の軌道部と島式プラットフォームを一気に構築した。

学会論文発表実績

  • 「都市部の地下連絡通路を矩形推進で施工した事例(東京ミッドタウン日比谷)─R-SWING工法─」,基礎工,2019年4月
  • 「銀座最大の商業施設に接続する地下連絡通路のシールド工法による施工実績」,土木学会,第73回年次学術講演会,2018年8月
  • 「矩形シールド工法による小土被り発進、既設土留め壁近接並走掘進の実績」,トンネル工学報告集,第27巻,Ⅱ-12,2017年11月
  • 「道路交差点下における地下通路施工 ─R-SWING工法・新御茶ノ水駅連絡通路出入口設置工事─」,基礎工,Vol.43,No.2,2015年2月
  • 「鉄道高架直下を2連矩形シールドで掘進」,トンネルと地下,2010年5月

長距離・高速シールド

シールドの長距離・高速化により工期短縮を実現

時代の大きなニーズとなっている「工事費の低減」及び「工期の短縮」を実現するため、鹿島ではシールドトンネルの長距離化と高速施工化に対応できる様々な技術を開発・実用化しています。

東京電力 東西連係ガス導管(富津)のうち土木

(2007年12月竣工)

建設時点で世界最長となる長距離(第1工区9,030m、全長18,060m)を高水圧(0.6MPa)下で施工するため、高耐久性シールドマシン(Φ3.62m)や後方設備に数多くのバックアップを用意し、セグメント組立同時掘進と高速掘進を併用できるシステムを採用しました。

新型セグメント(QBⅡセグメント)の適用により高速組立を実現するとともに、東京湾の中央において、改良型メカニカルドッキング(A-DKT)工法で、相手側マシンと数ミリの誤差で地中接合を完了しました。

図版:東西連係ガス導管

キーワード
シールド、長距離シールド、高速掘進、ビット交換システム、地中接合、QBⅡセグメント、ガス導管トンネル、道路トンネル、共同溝
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適用実績

図版:西名古屋火力発電所7号系列 放水設備およびガス導管トンネル他工事

西名古屋火力発電所7号系列 
放水設備およびガス導管トンネル他工事

場所:愛知県知多市〜飛島村

竣工年:2017年8月

発注者:中部電力

規模:延長4,551m
最大水圧0.5MPaの海底下を、マシン外径Φ3.47mの泥水式シールドで平均月進量602m(最大月進量717m)の高速掘進で施工。

図版:中央環状品川線トンネル(北行)

中央環状品川線トンネル(北行)

場所:東京都品川区~目黒区

竣工年:2015年4月

発注者:首都高速道路

規模:延長8,030m
ビット交換システム、シールドジャッキ圧力制御による半同時掘進システム等を駆使し、シールド機外径Φ12.55mの大断面かつ最大土被り46mの大深度を、最大月進量708mの高速掘進で施工。

図版:伊勢湾横断ガスパイプライン

伊勢湾横断ガスパイプライン

場所:愛知県知多市~三重県三重郡川越町

竣工年:2011年1月

発注者:中部電力、東邦ガス

規模:延長13,314m
ほぼ全線で0.4MPaを超える海底高水圧下のシールドを、知多側(6,797m)及び川越側(6,517m)から掘進し、伊勢湾中央部の海底で地中接合。平均月進量644m(知多側)、701m(川越側)の高速掘進を達成。

図版:須磨浦汚水幹線布設工事(その2)

須磨浦汚水幹線布設工事(その2)

場所:神戸市長田区~神戸市須磨区

竣工年:2007年3月

発注者:神戸市建設局下水道河川部

規模:延長4,417m
長距離掘進でのカッタビット摩耗対策として「リレービット工法」を採用。

図版:石岡トンネル(第2工区)

石岡トンネル(第2工区)

場所:茨城県東茨城郡茨城町常井~上飯沼

竣工年:2006年1月

発注者:国土交通省関東地方整備局

規模:延長4,986m
発進・到達立坑での直接切削可能なNOMST壁掘削、および長距離掘進でのカッタビット摩耗対策として「リレービット工法」を採用。

図版:学園豊崎間管路新設工事(第2工区)

学園豊崎間管路新設工事(第2工区)

場所:大阪市淀川区~吹田市江坂町

竣工年:2002年3月

発注者:関西電力

規模:延長5,031m
シールド機外径5.75mの泥水式シールドで5,000mを超える掘進の後、隣接工区(他社施工)の同径のシールド機と補助工法なしで機械式地中接合。

学会論文発表実績

  • 「西名古屋火力発電所リフレッシュ工事ガス導管トンネルの施工実績(中間報告)」,土木学会,第70回年次学術講演会,2015年9月
  • 「中央環状品川線シールドトンネル(北行)工事の設計概要」,土木技術,2010年1月
  • 「長距離シールドにおける高速施工(富津工区)」,トンネルと地下,2006年7月
  • 「日本最長の泥土圧シールドの施工実績」,建設の施工企画,2006年7月

急曲線・急勾配シールド

過密化する都市地下空間の制約を多彩な技術により克服

年々過密化が進んでいる都市の地下空間において、急曲線・急勾配に対応できるシールド技術が不可欠となっており、これらの技術の高度化がますます強く求められています。

東京都下水道局 馬込幹線

(2001年3月竣工)

マシン外径Φ5.24mの土圧式シールド(Wagging Cutter Shield工法)によりR=8mの急曲線を掘進しました。

図版:馬込幹線

キーワード
シールド、急曲線、急勾配、下水道トンネル、電力管路トンネル
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適用実績

急曲線

図版:南部処理区大岡川右岸雨水幹線下水道整備工事

南部処理区大岡川右岸雨水幹線
下水道整備工事

場所:横浜市南区

竣工年:2012年3月

発注者:横浜市環境創造局

規模:急曲線R=10m
外径Φ3.9mの泥土圧シールド機で縮径セグメントと袋付きセグメントを使用して施工。

図版:東宮下雨水渠築造工事

東宮下雨水渠築造工事

場所:埼玉県さいたま市見沼区

竣工年:2011年5月

発注者:さいたま市

規模:急曲線R=10m
外径Φ2.89mの泥土圧シールド機で、S字を含む6か所のR=10mの急曲線を施工。

図版:東京都勝島ポンプ所連絡管渠

東京都勝島ポンプ所連絡管渠

場所:東京都品川区

竣工年:2004年3月

発注者:日本下水道事業団

規模:急曲線R=30m
マシン外径Φ8.99mの泥水式シールドマシンにより、発進直後に首都高速高架橋の直下をR=30mの急曲線かつ橋脚との離隔1mの近接施工で通過。

急勾配

図版:新宿一丁目付近管路

新宿一丁目付近管路

場所:東京都新宿区

竣工年:1994年11月

発注者:東京電力

規模:急勾配23%
23%の急勾配を施工。なお、30%の急勾配でも資機材搬送が可能なバッテリーロコを開発して、より急勾配のニーズにも対応可能。

図版:内幸町付近管路新設工事他2件

内幸町付近管路新設工事他2件

場所:東京都千代田区内幸町

竣工年:1997年10月

発注者:東京電力

竣規模:急勾配23%

学会論文発表実績

  • 「軟弱粘性土層におけるΦ3.9mのシールドをR10mで施工」,トンネルと地下,Vol.44,No.8,2013年

分岐・親子シールド

都市ライフラインの断面変化や分岐ニーズに対応した技術

トンネル断面を途中で変化させたり、分岐させる要求は、上下水道、共同溝、電力・ガス導管等で多く見られます。

これを非開削で行える工法を鹿島は多く開発し適用しています。

東京都水道局 大井給水所(仮称) 
品川区東大井一丁目地先間送・配水管(1800~700mm)

(2006年6月竣工)

運河に面した地下36mの高水圧下で、地盤改良等の補助工なしで親機(Φ4.5m)のシャッターを開けて子機(Φ2.4m)が直角に発進します。

地上からの対策工なしで直角分岐が可能となりました。

図版:大井給水所

キーワード
シールド、分岐シールド、親子シールド、VASARA、上水道トンネル、下水道トンネル、共同溝
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適用実績

図版:東大島幹線及び南大島幹線

東大島幹線及び南大島幹線

場所:東京都江東区

竣工年:2022年9月

発注者:東京都下水道局

規模:親子Φ7.1m→Φ5.34m
子機内蔵型シールドマシン、特殊高圧噴射撹拌(DO-Jet)工法を採用するとともに、中折れ機構によりR=35m(親)及びR=25m(子)の急曲線を施工。

図版:新杉田共同溝

新杉田共同溝

場所:神奈川県横浜市

竣工年:2011年4月

発注者:国土交通省関東地方整備局

規模:VASARAシールド工法
RCセグメント区間内で、VASARA工法により左右に150mmずつ部分拡幅を行い、セグメントの変形、周辺地盤への影響がないことを確認。

図版:東京ガス中央幹線

東京ガス中央幹線

場所:東京都江戸川区~埼玉県草加市

竣工年:2009年3月

発注者:東京ガス

規模:親子Φ2.872m→Φ1.922m
親子シールドの葛西・船堀・新小岩・堀切シールドの4工区と足立シールドを合わせて全長23.1kmのトンネルを掘進。

図版:横浜市南部処理区八幡幹線

横浜市南部処理区八幡幹線

場所:神奈川県横浜市

竣工年:2001年5月

発注者:横浜市下水道局

規模:親子Φ4.93m→Φ3.93m
親子シールドであるMSシールド工法の初適用現場。

図版:千代馬出幹線

千代馬出幹線

場所:福岡県福岡市

竣工年:2000年3月

発注者:福岡市

規模:親子Φ2.872m→Φ1.922m
九州で初の親子シールド。

学会論文発表実績

  • 「各種新技術を駆使した大規模水道シールド工事」,トンネルと地下,2006年6月
  • 「『VASARAシールド工法』による非開削地中拡幅実績」,土木学会第63回年次学術講演会,2008年9月

地上発進・地上到達シールド

立坑工事や開削工事を大幅に縮減できるシールド技術の切り札

地上発進・地上到達シールドは、立坑や開削などに必要とされる施工ヤードを最小限におさえることができるほか、工期短縮、コストダウンが可能な一方、小土被り区間での姿勢制御や地盤変状抑制といった課題を検証・解決する必要がありました。

鹿島は今後も、都市部への大規模トンネル工事や地盤の悪い山岳トンネル工事などへ、地上発進・地上到達工法の適用を図っていく方針です。

鉄道建設・運輸施設整備支援機構 
北海道新幹線、津軽蓬田トンネル

(2015年2月竣工)

大断面シールドマシンかつSENSとして国内初となる小土被りの地上到達を行いました。

今回の工事では、地表面の測定を20箇所以上に亘って常時計測し、地表面の隆起・沈下などの変位を高精度に制御して、無事に地上到達を成功させました。

図版:北海道新幹線津軽蓬田トンネル

キーワード
シールド、地上発進、地上到達、SENS、鉄道トンネル、道路トンネル

適用実績

図版:常磐工区開削トンネル工事

常磐工区開削トンネル工事

場所:大阪府堺市

竣工年:2020年10月

発注者:阪神高速道路

規模:発進部の最小土被り1.5m
幅8.5m×高さ8.1mの矩形シールド(アポロカッター工法)を下り8%の急勾配で施工。

図版:357号東京港トンネル

357号東京港トンネル

場所:東京都品川区

竣工年:2014年3月

発注者:国土交通省関東地方整備局

規模:シールド発進工は、土被り3mの小土被り発進を採用しており、外径12.2mのシールドマシン後方(立坑反力側)の掘割躯体を先行して構築することで、後続台車を本掘進と同様に設置できるため、設備段取り替えが不要。

学会論文発表実績

  • 「矩形シールド工法による小土被り発進、既設土留め壁近接並走掘進の実績」,トンネル工学報告集,第27巻,Ⅱ-12,2017年11月
  • 「大断面シールド地上発進・地上到達の施工実績」,土木学会,第69回年次学術講演会,2014年9月
  • 「国内初 大断面シールド機(SENS)の地上到達 ─北海道新幹線 津軽蓬田トンネル─」,土木施工,Vol.54,No.5,2013年5月

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