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廃棄物処理と最終処分場

私たちの快適な生活にはなくてはならない重要な施設である最終処分場。
地域住民の方々や環境に配慮した、
安全で安心な信頼性を兼ね備えた最終処分場の整備を行う
鹿島の実績と強みなどをQ&Aでご説明します。

Q1:いつ頃から最終処分場の建設を手がけ、実績はどれくらいありますか?

1970年に「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」ができ、1977年に最終処分場の技術基準が整備されてから各地に本格的な処分場の建設が始まりました。鹿島も法の整備とともに最終処分場の施工を1978年から始め、今までに100件以上の実績があります。豊富な実績と確かな技術は業界のトップレベルにあると言えます。

また、平成に入って屋根等で埋立地を覆うタイプのクローズドシステム処分場が導入されました。鹿島では2001年に着工した「つがる市木造稲垣一般廃棄物最終処分場」をはじめ、現在までに7箇所(2018年8月時点)のクローズドシステム処分場の施工実績があります。

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Q2:最終処分場の建設で難しいところはどこでしょう?

最終処分場は、人の営み、事業の活動で不必要になった様々なものを長期にわたり、陸地や沿岸に安定した状態で埋立処分する「環境保全施設」です。

一方で、埋立てるものからの臭いやほこり、汚水などが近隣の人々や周辺環境に悪影響を及ぼすような「迷惑施設」にもなります。

計画、建設から埋立管理までそれぞれの段階で、環境配慮・保全を第一に、地域に受け入れられる施設を目指す必要があります。建設では、計画されたすべての設備(部品)を安全・安心して埋立ができる施設(機能)として具現化していきます。最終処分場建設の難しさは、一つひとつの部品をしっかりとつくり込み、それぞれがきっちり機能を果たす最終処分場という複合施設を完成させることです。

つがる市木造稲垣一般廃棄物最終処分場 (左)外観、(中)内部、(右)浸出水処理施設棟

つがる市木造稲垣一般廃棄物最終処分場 (左)外観、(中)内部、(右)浸出水処理施設棟

Q3:周辺の環境を守るためには、どのような対策がありますか?

最終処分場は単にゴミを投棄する場所ではなく、周辺の環境を保全する施設である必要があります。鹿島は、浸出水の漏洩を検知し遮水工を修復する漏水検知技術、浸出水を高度に処理する水処理技術、廃棄物の飛散や発生ガスの拡散を低減する覆土・キャッピング技術など、環境アセスメントや地区の住民の方々の意見を取り入れた自然環境・生活環境を保全するための様々な技術を保有しており、お客様のニーズに合わせて最適な施設計画を提案します。

図版:環境アセスメントの結果、計画地内に絶滅危惧種の生息が確認されたため、それらの生息エリアを確保するなど、周辺環境への配慮を最大限に行った事例

環境アセスメントの結果、計画地内に絶滅危惧種の生息が確認されたため、それらの生息エリアを確保するなど、周辺環境への配慮を最大限に行った事例

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Q4:鹿島の強みは何でしょう?

鹿島は、最終処分場の施工はもとより、最終処分場の設計に関する技術開発についてもいち早く取り組み、遮水工、漏水検知、水処理などの様々な技術を保有しています。また、鹿島には従来から培ってきた土木・建築に関する多くの技術があり、最終処分場では設計~施工~運営に至るまで、鹿島の技術が総合的に活かせます。

また、グループ会社には、最終処分場、中間処理施設、水処理施設といった環境施設の維持管理を専門に請け負う「鹿島環境エンジニアリング」があり、鹿島グループとして、施設の供用開始後もきめ細やかなサービスを提供することができます。

この様に、多くの技術や総合力を発揮し、安全・安心な環境保全施設としての最終処分場を実現できることが鹿島の強みです。

鹿島グループとしての取組みフロー

鹿島グループとしての取組みフロー

Q5:今後、どのようなことに力を入れていくのでしょうか?

これからの最終処分場には、安全・安心な環境保全施設であることに加え、地域のコミュニティ活動や防災・減災拠点として、地域と調和し、地域に役立つ施設であることが求められます。鹿島は、この様な最終処分場の実現を目指した技術開発、技術提案を行い、循環型社会の構築に貢献したいと考えています。

廃棄物処理と最終処分場 インデックス

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