ユニバーサルデザイン

安全・安心の技術<ウェルネスの追求>

気候の激甚化により夏の暑さが災害級となる中、鹿島は自然を活用した空間設計や快適に使える屋外空間を、様々なプロジェクトで展開してきました。また1日のうち⾧い時間を過ごすオフィスビルを中心に、室内空間を快適化し、生産性を高めたいという声も高まっています。鹿島固有の技術やデザインの工夫により、顧客のニーズに合った空間を提案しています。

アクティビティを誘発する 快適な屋外空間


イオンモール今治新都市

イオンモール今治新都市は、しまなみ海道の起終点にある今治市の高台に位置し、日照が多く穏やかな気候を生かして設計されています。巨大な印象の建物にならないように、建物を低層かつ分節された配置計画とすることによって、周囲の景観に溶け込むデザインとなっています。
外部モールの中心となる「ステージ広場」や「中庭」には、子供の遊び場やサイクリストの休憩スペース等が点在し、多世代による様々なアクティビティが誘発されます。
モール棟と飲食棟に挟まれた「中庭」に、瀬戸内特有の卓越風をうまく利用し、北西からの夏の涼風を取り込み、南西からの冬の寒風を遮断する「風を呼び込む屋根」を考案しました。
気流と日射を制御する大屋根と日よけの効果によって、温熱環境に配慮された居心地の良い屋外空間を提供しています。

図版:様々なアクティビティが誘発される快適な屋外空間

様々なアクティビティが誘発される快適な屋外空間

図版:夏の涼風を呼び込む大屋根空間

夏の涼風を呼び込む大屋根空間

図版:瀬戸内ならではの気候を制御する大屋根

瀬戸内ならではの気候を制御する大屋根

九段会館テラス パーゴラミスト

毎年、夏の暑さが災害級ともいわれる一方で、屋外空間を活用したいというニーズは高まっています。九段会館テラスでは、外構に戦前からの旧九段会館の記念碑や遺構を多数設置し、散歩路や休憩スペースを設け、歴史に親しめるようにしています。九段ひろば西側の段状のテラスでは、パーゴラにミスと装置を備え、ワーカーや地域の人々が夏にも快適に過ごすことができます。

図版:ミスト装置を備えたパーゴラ

ミスト装置を備えたパーゴラ

ウェルネスを高める屋内空間


感覚にうったえるウェルネス空間「そと部屋®

近年、経済産業省から健康を保持・増進する行動を誘発する「健康経営オフィス」が推奨され、アメリカでは使用者の健康に配慮した建物を評価する「WELL 認証」が広まっています。さらに、SDGs や ESG の観点からも、オフィスワーカーの健康性や知的生産性に配慮した「ウェルネス空間」のニーズが高まっています。
鹿島は、健康と最先端のイノベーションのニーズに応えるため、屋上庭園やアトリウム空間、天井の高い開放的な空間デザインを推進する一方、どのような空間であってもウェルネス空間を実現できる、能動的な環境制御技術を開発してきました。
天候・季節の変化がない室内に自然のゆらぎを適度にとりこみ、五感にうったえ開放的なウェルネス空間を実現するのが鹿島の「そと部屋® 」です。バイオフィリックデザインに、空からの光を室内に模擬する天井装置「スカイアピアー」と、屋外のリアルタイムの音風景を快適に内部に取り込む音場制御装置「サウンドエアコン*」を融合させています。被験者実験による空間評価を重ね、ストレス低減や知的生産性向上といった効果があることが確認されています。
今後、オフィスなど健康への配慮が求められる建物の新築やリニューアル、運用管理などに幅広く展開し、健康で快適な空間の創造を目指します。
*:技術協力:ヤマハサウンドシステム

図版:改修前のオフィス

改修前のオフィス

図版:そと部屋(R)」に改修した心地よい空間

「そと部屋®」に改修した心地よい空間

電力中央研究所安孫子地区新本館

デスクワークが多く自分の仕事に没頭しがちな基礎研究者のため、健康的に働く工夫をユニバーサルデザインとして取り組んでいます。
考え事をしながら歩き、つい足を踏み外すケースが多いという階段は、踏面のタイルカーペットを2色交互として、視認しやすく注意が促されるデザインとしています。
またオフィス内で遊び感覚で歩行を促す工夫として、タイルカーペットにやや大股の歩幅を促すデザインを施しました。160㎝、170㎝、180㎝の身長ごとに、健康上推奨される歩幅をマークしています。
このような様々な工夫により、CASBEEWO(ウェルネスオフィス)で最高得点を獲得しました。

図版:色の工夫で視認性を確保した階段

色の工夫で視認性を確保した階段

図版:歩行を促す床デザイン

歩行を促す床デザイン

安全・安心の技術 インデックス


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