東北支店
撮影:東北支店 庄司昌史(2010年8月)
みちのくの遅い梅雨明けの頃、空調も停まる夕暮れのフロアに湿った空気がゆっくりと浸みこみ、その息苦しさを払おうと窓に隙間をあけます。
飛び込んでくる雷鳴にも似た身体を撃つ一瞬の喧噪と衝撃は、さんさ太鼓の響き。東北人の魂の発露たる夏祭り、中でも『さんさ踊り』※は日本一の太鼓祭りです。
祭りの日、太鼓の群れは盛岡営業所のすぐそばから流れ始めます。今年の響きはことさらの想いがこもったものとなることでしょう。
(東北支店)
※『さんさ踊り』は鬼を退治し二度と現れない地「不来方(こずかた=盛岡の別名)」にした喜びの踊り、その太鼓は鬼を威嚇したものといわれています。
