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concept アステラス製薬 つくば研究センター5・10号館

写真:既存5号館(右)と連続する10号館の西側ファサード(左)

既存5号館(右)と連続する10号館の西側ファサード(左)
(photo:新建築社写真部)

改ページ

加島(大阪府)とつくばの研究機能を統合するため,既存棟(5号館)の外装と躯体を活かしながら内部を改修し,同時に新棟(10号館)を建設して一体利用とする増改築プロジェクト。敷地は,「人間・居住・環境と科学技術」がテーマであったつくば万博の跡地(筑波西部工業団地)で,その精神を継承した景観協定により,豊かな自然環境が歳月とともに育まれてきた。外周部と中庭の樹木は,管理と保全がゆき届き,豊かな緑地が形成されている。

最初に敷地を訪れた日に設計チーム内で議論した結果,2つのコンセプトが確立された。1つは,実験室の機能を5号館と10号館に落とし込み,豊かな緑地に向けて事務室機能を集約すること。2つ目は,この分断した実験室と事務所とをつなぐ回遊動線を計画し,動線上に様々な研究者の居場所を創ることでコミュニケーションの活性化を図ること。この2つの明確なコンセプトのもと,コンペ開始から竣工に至るまで,敷地との関係性から,ボリュームの構成,プランニング,建物の使われ方,建築の素材,細部のディテールへと,議論と検証を重ねていった。

曲線に映りこむ緑と空の陰影やプレキャストコンクリートとスチールの外壁が生み出す力強さ。自然環境から守られた実験室の高い機能性と,豊かな自然を取り込んだ階段やEVホール,廊下に仕掛けられたコミュニケーションスペース。様々なナレッジとエンジニアリングを融合した結果,これら多種多様な設計条件を1つのかたちとして生み出せたと思う。(岩下幸男,溝口浩史)

写真:中庭に面した10号館南面

中庭に面した10号館南面
(photo:阿野太一)

写真:アステラス製薬つくば研究センター敷地

アステラス製薬つくば研究センター敷地(右下が5・10号館)(photo:エスエス東京支店 島尾 望)

写真:10号館北面。PCルーバーに覆われたメカニカルバルコニー

10号館北面。PCルーバーに覆われたメカニカルバルコニー
(photo:阿野太一)

改ページ

アステラス製薬 つくば研究センター5・10号館(茨城県つくば市)
最先端の研究機能を統合し,新薬創出力強化に取り組むアステラス製薬の新たな研究施設。

発注者:アステラス製薬
設計:当社関東支店建築設計部
規模:5号館(改修)―CFT造一部S造 3F 
10号館(増築)―RC(柱)・S(梁)造(KIP-RC構法)一部S造 5F 総延べ14,672m2
(関東支店施工)

写真:岩下幸男

岩下幸男
(いわした・ゆきお)

関東支店建築設計部
グループ長
主な作品:

  • 良品計画 鳩山センター
  • デンヨー
    開発研修センター
  • TOKYO TIMES TOWER

写真:溝口浩史

溝口浩史
(みぞぐち・ひろし)

建築設計本部
チーフ
主な作品:

  • 代官山プラザ
  • 中野セントラルパーク
    サウス
  • コマツ小山 独身寮

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