現在,海外現地法人は,18の国と地域で建設・開発事業を展開し,その数は100社を超える。
売上規模は約4,000億円,5年前の約1.8倍まで拡大した。
今後,各社の協業・連携を加速させるとともに,研究・開発,エンジニアリングの拠点が重ね合わさることにより,
さらなる成長が期待される。
ここでは,“プラットフォーム”を構成する主な事業会社などを紹介する。
アメリカ
Kajima U.S.A.(カジマ・ユー・エス・エー/KUSA)北米統括現地法人
- 所在地:
- アトランタ
- 売上高:
- 約2,220億円
- グループ人員:
- 1,055名(鹿島からの出向者38名)
鹿島が自ら築き上げた事業とM&Aにより事業を拡大してきた。2014年には米国進出50年を迎えた。物流倉庫開発や事業会社間の協業による都市型高層賃貸住宅シリーズ「SkyHouse」などのユニークな事業やサービスの展開に力を入れる。
アジア
Kajima Overseas Asia(カジマ・オーバーシーズ・アジア/KOA)東南アジア統括現地法人
- 所在地:
- シンガポール
- 売上高:
- 約945億円
- グループ人員:
- 2,639名(鹿島からの出向者169名)
1950年代から進出した東南アジアではローカル社員を育成しながら,地域に根ざした企業として発展。シンガポールの「メディアコープ」などの大型工事,インドネシアのスナヤン開発などにより東南アジアでの地位を高めてきた。
中鹿營造股份有限公司 台湾統括現地法人
- 所在地:
- 台北
- 売上高:
- 約148億円
- グループ人員:
- 250名(鹿島からの出向者24名)
近年,高級マンションの施工が増加。従前より高品質の建物を提供し続け,中鹿ブランドが根付いている。施工者に名を連ねることでマンションの売れ行きが変わるともいわれる。
オセアニア
Kajima Australia(カジマ・オーストラリア/KA)オセアニア統括現地法人
- 所在地:
- メルボルン
- 売上高:
- 約543億円
- グループ人員:
- 364名(鹿島からの出向者5名)
2015年に設立。同年,現地の建設・開発会社「Icon」を,2017年には建設会社「Cockram」を買収し,事業領域を拡大中。2017年度の売上高は,Cockram社の買収により1,000億円を超える予想となっている。
ヨーロッパ
Kajima Europe(カジマ・ヨーロッパ/KE)欧州統括現地法人
- 所在地:
- ロンドン
- 売上高:
- 約154億円
- グループ人員:
- 301名(鹿島からの出向者16名)
日系・欧米企業の生産施設などの建築事業をチェコ・ポーランドで展開。開発ではイギリスのPFI事業からの安定的な収益を基盤とし,ロンドンでの不動産投資も行う。フランスではリゾート開発も手掛ける。