100年の時を超えて
“令和の大改修”に全集中
（とこがため）改築Ⅰ期工事
大河津分水路は，長野県から新潟県を流れ，日本一の長さを誇る信濃川を越後平野中央部で分岐することにより一部を日本海へ流し，信濃川下流部の洪水被害の低減を目的としてつくられた。1922年の通水以来，まもなく100周年を迎える全長9.1kmの人工河川である。
分水路の完成以前，越後平野は頻繁に洪水の被害に見舞われていたが，分水路の完成により水害は激減し，現在のような豊かな穀倉地帯や下流域の市町村の発展に繋がり，新潟市は本州日本海側唯一の政令指定都市へと成長を遂げた。
本工事では「令和の大改修」と呼ばれる分水路の改修事業のうち，老朽化の進む現在の第二床固下流220mの位置に新第二床固を新たに建設するものであり，併せて設置する下流減勢工や護床工と一体となって分水路の河床の安定を図る。気象，河川水量とともに，外洋波浪の影響も受ける難工事である。
鋼殻ケーソンの曳航〜設置状況
- 場所：
- 新潟県長岡市
- 発注者：
- 国土交通省 北陸地方整備局
- 規模：
- 鋼殻ケーソン9基 本堤工
減勢工 護床工ほか - 工期：
- 2019年2月～2023年3月
（北陸支店JV工事）
2022年秋 ジブリパーク
1期が愛知県に開業
（3エリア）工事
「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」など，子どもから大人までたくさんの人々に愛されているスタジオジブリ作品。本格的に工事が始まったジブリパークは，愛知万博の理念を継承し，さらに都市公園としての魅力を高めるため，愛知万博が開催された愛・地球博記念公園に整備される。スタジオジブリ作品の世界観を忠実に表現するためECI方式が採用され，当社は実施設計段階から設計技術協力に参画してきた。国内外で愛されているスタジオジブリ作品を将来にわたって伝え残していける施設となるよう，素材や伝統技法にもこだわっている。愛知県民の皆様をはじめ，世界中からの来園者の笑顔でいっぱいになるように，これからも全力を尽くす。
©Studio Ghibli
青春の丘エリア
- 場所：
- 愛知県長久手市
- 発注者：
- 愛知県
- 設計：
- 日本設計
- デザイン監修：
- スタジオジブリ
- エリア：
- 青春の丘エリア，
ジブリの大倉庫エリア，
どんどこ森エリア
（中部支店施工）
大阪・関西万博にむけて
アクセス道路建設中
淀川左岸線（2期）は，大阪中心部を囲むように計画されている全長約60kmの「大阪都市再生環状道路」の一部で，本工事はその最西端で淀川堤防と一体となった道路ボックスと海老江ジャンクションの高架橋基礎の建設を進めている。
現場がある大阪市は，日本で20年ぶりの国際博覧会となる2025年大阪・関西万博の開催都市となっており，この淀川左岸線（2期）は，世界中からたくさんの人やモノが集まるメイン会場となる人工島「夢洲（ゆめしま）」へのアクセス道路として早期完成に大きな期待が寄せられる。現場スローガンである「毎日真摯な努力」を続けていいものを早くつくり，日本の優れた交通インフラのアピールや，関西の地域経済の活性化に貢献すべく鋭意建設中だ。
完成予想パース
提供：経済産業省
- 場所：
- 大阪府大阪市
- 発注者：
- 阪神高速道路
- 設計：
- オリエンタルコンサルタンツ，
当社土木設計本部 - 規模：
- 上下線4車線 幅22～40m
開削トンネル区間施工延長335m
土工・擁壁区間施工延長173m
海老江ジャンクション高架橋
基礎13基 - 工期：
- 2019年6月～2024年1月
（関西支店施工）
国内最長級の
PC道路橋建設に注目！
吉野川大橋工事
四国横断自動車道 吉野川大橋工事は，四国三郎の異名を持つ吉野川河口に建設する国内最長級のPC道路橋である。建設場所は吉野川の流れと太平洋からの波がぶつかり合う河口に位置する。橋梁の下部工工事は稼働率を向上させるため，土留めとなる鋼管矢板上に作業構台やタワークレーンを設置し波の影響を受けない工法を採用。現在施工中の上部工工事は，工期短縮を図るためプレキャストセグメント工法とした。490個のプレキャストセグメントは，2ヵ所の製作ヤードを設け，全長319mの架設桁と4基のエレクションノーズで施工中。2021年度中の開通に向けて工事は最盛期を迎えている。詳しくは次月号の「THE SITE」で紹介予定である。
全長319mの架設桁による施工状況
- 場所：
- 徳島県徳島市
- 発注者：
- 西日本高速道路
- 基本設計：
- エイト日本技術開発
- 詳細設計：
- 鹿島・三井住友・東洋
特定建設工事共同企業体 - 規模：
- PC15径間連続箱桁橋
橋長1,696.5m 幅員9.3m
桁高3.0～8.0m - 工期：
- 2016年2月～2022年7月
（四国支店JV施工）
地域のため，一日も早い
災害復旧を目指す
岡山県の高梁川水系の小田川は，水域の集中豪雨の際，高梁川の合流点からの逆流によりたびたび氾濫を起こしてきた。特に2018年7月の西日本豪雨では地域に甚大な被害を及ぼし，激甚災害指定され，当初10年の治水事業計画が5年に短縮となった。本工事は，高梁川との合流点を下流に移設するため，新たな河川となる南山の掘削と既設貯水池に堤防を設ける河道付替えを行うものである。工期短縮のため，WEBカメラやドローンによる一括進捗管理などICT施工を積極的に活用。国土強靭化，社会的使命のある意義深いプロジェクトである。やり甲斐，使命感を持って，一刻も早く地域の安全安心な暮らしを取り戻すべく，発注者とともにJV一丸となって，全力で取り組んでいる。
現場全景
安全大会開催時の現場集合写真
- 場所：
- 岡山県倉敷市
- 発注者：
- 国土交通省 中国地方整備局
- 設計：
- 日本工営
- 規模：
- 南山掘削925,000m3
築堤884,000m3
アンカー工301本
鉄筋挿入工3,481本 - 工期：
- 2019年6月～2023年3月
（中国支店JV施工）
元気な福岡で注目度No.1！
本プロジェクトは，福岡市の商業・ビジネスの中心地天神において市がすすめる「天神ビッグバン」の最注目プロジェクトとなる。コンセプトは「創造交差点」。大手鉄道事業者である発注者を想起させる鉄道レールをモチーフにした格子の外観に，多様な建物用途（ホテル，オフィス，カンファレンス，商業施設）や，立体緑化，様々な人々の活動を内包させ，100年にわたり新しい価値を生み出し続ける場をつくることを目指す。特にオフィスは西日本最大のフロアプレートを有し，感染症対策も万全！アジア圏を視野に入れた本社・拠点機能の誘致が期待される。経験豊富な建築設計本部や東京建築支店など，全社からの支援を受け，設計・施工一丸となって竣工まで突き進む！
完成予想パース
※計画中であり，イメージです。デザインは今後変更になる可能性があります。
※周辺建物はイメージであり，実際のデザインとは異なります。
計画地解体現況
- 場所：
- 福岡市中央区
- 発注者：
- 西日本鉄道
- 設計：
- 当社建築設計本部，
九州支店建築設計部 - 用途：
- ホテル，オフィスほか
- 規模：
- S造一部SRC・RC造 B4，
19F，PH1F 延べ約145,000m2 - 工期：
- 2022年1月～2024年12月
（九州支店施工予定）
