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当社では,押味社長の「社員の健康は何ものにも代えがたい」との強い想いを受け,全社をあげて健康経営に取り組んでいます。昨年10月には,社外公開ホームページにて「鹿島グループ健康経営宣言」を公開しました。この健康経営宣言は,グループ全体で健康経営に積極的に取り組むことを,「職場環境づくり」,「社員への支援」,「良好なサイクルの実現」の三本柱によりまとめたものです。健康経営サイクルを継続することで,健康経営のレベルアップが実現し,ひいてはグループの持続的な成長へとつながります。今回は,「鹿島の健康経営」について解説します。

当社の健康管理センターは,全国土木建築国民健康保険組合の出先機関としての位置付けのもと,社員の健康の保持・増進を進める「予防医療」と,心身の不調を訴える社員に対する「治療」の二つの業務を担い,全社における健康管理活動を牽引しています。昨年来のコロナ禍により,産業医面談などを一時的に見合わせざるを得ない時期もありましたが,ポストコロナの体制も整い,「健康経営」の一層の推進に向けた活動を鋭意展開しています。

※従業員の健康保持・増進の取組みが,将来的に収益性を高める投資であると,健康管理を経営的視点から考え,戦略的に実践すること

「健康経営宣言」などを
当社HP(サステナビリティ— 各種方針)
公開しています。

図版:健康経営宣言
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永田幹男健康管理センター所長
(産業医)より
―健康経営の推進に向けたメッセージ―

永田幹男
健康管理センター
所長(産業医)

健康管理センターは,「社員に寄り添う健康管理」をモットーに,当センター内での医療活動を充実させることはもとより,全国の事業所に散らばる社員をケアするため,国内拠点や現場の健康管理担当者との連携を図りつつ,私自ら積極的に現地に出向いて数多くの社員と面談を行っています。特に現場では,協力会社などの従業員の健康管理を支援することもあります。

「健康経営」は昨今話題となっていますが,当社は2015年度から取り組んでおり,2018年度以降,毎年「健康経営優良法人」に認定され,2018・2019年度にはその上位500社からなる「ホワイト500」に選定されました。この健康経営を実践することにより,従業員の心身の健康保持・増進による「労働生産性の高まり」とそれによる「企業全体の生産性向上」が期待でき,さらに「安全で快適な働きやすい職場環境の確保」,「優秀な人材採用の促進」,従業員の意識向上による「労働災害の減少」などへとつながります。

健康経営宣言を機に,これまで以上に健康経営を推進するため,その意義や重要性を全社員に認識していただき,経営トップが牽引する組織・体制を維持し,良好な健康経営サイクルをより高いレベルで実現させていきたいと考えています。

図版:健康経営推進のための体制
図版:鹿島グループの健康経営サイクル
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当センターでの「予防医療」

当センターでは,疾病への罹患や病状の重篤化を避けるための「予防医療」に積極的に取り組んでおり,その成果が,2018年度の土建保「健康度ランキング」における「大規模法人91社中第3位」という好成績に現れています。予防医療を展開するため,永田所長(産業医)以下,産業医4名,放射線医1名,看護師5名,放射線技師2名,医療事務2名,体操指導1名からなる体制を整えており,健康の保持・増進に向けた活動に日々取り組んでいます。また,本年度から全国の各支店の担当看護師を決めて,支店との連携をより密接なものにしています。

予防医療の実施項目は多岐にわたり,「各種健康診断,半日ドック,二次健診勧奨,保健指導,インフルエンザ予防接種,健康相談,メンタル相談(全国),ストレスチェック実施後の高ストレス者面談,長時間労働者面談」などが該当します。また,予防医療の側面から健康経営を推進するため,①生活習慣病対策(「禁煙」「睡眠」「食事」「運動」に関する情報提供・指導・治療など),②土健保と連携した活動(保健師・管理栄養士の招へい,セミナー・講習会などの開催),③他企業との情報交換やグループワーク(KENKO企業会,業界コラボヘルス勉強会など)に力を注いでいます。

図版:CTスキャン

CTスキャン

図版:栄養指導の様子

栄養指導の様子

当センターでの「治療」

社員の疾病に対する治療活動を行うため,当センターでは外来受診も受け付けています。予防医療の体制(産業医は除く)に嘱託医6名を加え,月曜日から金曜日の午前中に,総合内科,循環器科,消化器科,内分泌代謝科,心療内科の医師による診察を行っています。曜日ごとの診療科と担当医については,イントラの健康管理センターのホームページからご確認いただけます。

今後の重点目標

喫煙は数多くの疾病の発生リスクを高めますが,適切な治療と本人の努力により「禁煙」は十分可能であることから,「喫煙率を低下させること」を喫緊の課題と考えています。タバコを吸わない社員の割合は,上述の土健保調査で大規模法人91社中4位(2018年度)と業界内では悪くはないのですが,グラフに示しますとおり,20歳代から40歳代の喫煙率が相対的に高い傾向にあります。当センターでは,禁煙外来を設けての禁煙治療(ニコチンパッチや内服薬の処方など)を地道に展開しており,将来的には職場内全面禁煙を目指しています。

他にも,健康診断における「有所見率」を下げるための健康指導などの実施や,有所見者に対する二次健診の受診勧奨と医療面での手厚いフォローに,これまで以上に力を入れていきます。特に,重大な疾患に発展する可能性がある「糖代謝」と「血圧」の異常については,その予防とケアに全力を尽くします。

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図版:年齢別喫煙率  2019年

健康管理センター

健康管理センターは本社ビル4階にあり,各支店の産業医や健康管理担当者と密接に連携し,元気でいきいきした職場環境の整備・維持を目指して全社的な健康管理活動を展開しています。当センターは社員であれば誰でも利用できる施設ですので,健康について気になることがあれば気軽にご相談ください。

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