[2026/04/09]
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2種類の環境配慮型コンクリートを国土交通省の直轄工事に大量適用
~ 同一現場でのECMコンクリートとCO2‐SUICOM併用は国内初 ~
鹿島(会長兼社長:押味至一)は、山鳥坂ダム仮排水トンネル工事(愛媛県大洲市)に、鹿島らが開発した2種類の環境配慮型コンクリートを大量に適用しました。「ECM(エネルギー・CO2・ミニマム)コンクリート®」を912.4m3、「CO2-SUICOM®」(シーオーツースイコム)製の埋設型枠を273枚(163.8m2)導入することで、当初計画のコンクリートで施工した場合と比較し、CO2排出量を約45t削減しました。
2025年4月に、「国土交通省土木工事の脱炭素アクションプラン」(以下、国交省アクションプラン)が公表され、「低炭素コンクリートの普及促進」は強化すべきリーディング施策の一つとして掲げられています。今回は、その試行工事として、環境配慮型コンクリートを本トンネルのインバート(底版)の一部に適用したものです。
鹿島は今後も、環境配慮型コンクリートの普及・展開を積極的に進め、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
2種類の環境配慮型コンクリートで施工したインバート
インバート全体のCO2排出量比較
背景
建設業に関わるCO2排出量は全産業の約4割を占めるとされており、CO2排出量の低減は喫緊の課題となっています。こうした状況の中、建設業界ではCO2削減に資する技術の開発・普及・展開が積極的に進められています。トンネルなどの土木工事では大量のコンクリートを使用するため、環境配慮型コンクリートを積極的に適用することで、CO2排出量の大幅な削減が可能となります。国交省アクションプランの公表により、建設業界全体で脱炭素化へ向けた研究・開発が加速する中、鹿島は本工事において、ECMコンクリートとCO2-SUICOM という2種類の環境配慮型コンクリートの適用に取り組むことといたしました。
2種類の環境配慮型コンクリートの特長
ECMセメント
CO2‐SUICOM埋設型枠
※1 NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトで当社を含む1大学7社で共同開発
※2 コンクリート硬化時の温度変化によって発生するひび割れのこと
※3 鹿島、中国電力、デンカ、ランデスの共同開発
仮排水トンネルへの導入
山鳥坂ダム仮排水トンネルは、山鳥坂ダム本体建設に向けてダム建設予定地の河辺川の流れを一時的に迂回させる延長682mのトンネルです。本トンネルのインバート(底版)コンクリートとしてECMコンクリートを全体の約32%にあたる912.4m3に、CO2-SUICOM埋設型枠を全区間の約70%となる163.8m2に導入しました。当初計画の高炉セメントB種を使用したコンクリートと比較すると、ECMコンクリートによりCO2排出量を44.2t削減し、CO2-SUICOM埋設型枠は炭酸化養生によりCO2を固定した結果、CO2排出量を0.9t削減しました。これはインバート全体のCO2排出量のうち約12%のCO2を削減したことになります。
また、今回使用したCO2-SUICOM埋設型枠は、製造時に排出される215kg/m3のCO2を上回る、229kg/m3のCO2を固定化しており、▲14kg/m3のカーボンネガティブを達成しました。

今後の展開
鹿島は、建設現場における脱炭素化の取組みを加速させるとともに、ECMコンクリートやCO2-SUICOMをはじめとする環境配慮型コンクリートを、トンネルやダム等のさまざまな土木構造物へ積極的に展開し、「国交省アクションプラン」および「2050年のカーボンニュートラル」の実現に貢献してまいります。(参考)
KAJIMA CONCRETE BASE 鹿島のサステナブルコンクリート
低炭素型コンクリート「ECMコンクリート®」を成瀬ダム堤体へ本格導入
(2024年12月3日プレスリリース)
CO2-SUICOM製の大型ブロック擁壁を高速道路工事に初適用
(2025年10月9日プレスリリース)
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