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可変性・柔軟性
マルチTier対応により競争力の向上と事業の安定化を実現します。
データセンター市場は年々伸びている市場であり、その多くがホスティングやハウジング(コロケーション)と呼ばれるテナント貸しです(※弊社実績による)。テナント貸しの場合、テナントごとに要求仕様が異なることも多く、負荷密度やTierレベルをフレキシブルに対応できるデータセンターが求められています。
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キーワード
- ホスティング、ハウジング、コロケーション、テナント、負荷密度、高負荷・低負荷、マルチTier
サーバー負荷に合せた可動間仕切り対応
多様なテナントニーズに追従する可変性のある施設計画
建築計画と設備計画を統合して行うことで、1つの建物でサーバールームごとに負荷密度やTierレベルが異なる仕様を実現することが可能です。負荷密度やTierレベルなどを顧客要望ごとに、フレキシブルに対応できるデータセンターを構築することで、競争力の向上と事業の安定化を実現します。
段階実装を可能とする居ながら®改修
データセンターの機能を生かしたまま改修を行います。
一般的なデータセンターにおいては、一度にすべてのサーバーが実装されることはないため、電源設備や空調設備についても段階的な実装を行うことがほとんどです。そこで重要となるのが、既に機能しているデータセンターにおける「居ながら」の状態での安全・確実な段階実装工事です。
また、ICTの進歩のスピードは非常に早く、データセンターにおいても負荷の増加や空調システムの効率化、信頼性向上などに対応すべく、改修を行う場合があります。特に10数年以上経過したデータセンターにおける設備増強などのバリューアップの要望は少なくありませんが、既に稼働しているデータセンターにおいては、サーバーを停止して改修をすることは許されません。鹿島では、データセンターの機能を生かしたまま、部分的に切替を行いながら改修する「居ながら®改修」を行っています。
鹿島が設計・施工したデータセンターは、特定非営利活動法人ASP・SaaS・クラウドコンソーシアム(ASPIC)のASP・SaaS・クラウドアワード(IDC部門)を受賞しました。
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キーワード
- 段階実装、リニューアル、コンバージョン、バリューアップ、グレードアップ、改修、業務、継続、中断
居ながら®改修事例
データセンターを最先端のスペック(2kVA/ラック→6kVAラック)に居ながらリニューアルします。
既存建物をデータセンターに改修
倉庫や配送センターをコンバージョンし、データセンターとして生まれ変わります。
建物の大量供給時代が終わり、これまで蓄積されてきた建物ストックを長く適正に維持するとともに、環境に配慮した建物を計画することが時代の流れとなりつつあります。こうした背景の中、既存の建物をデータセンターとしてコンバージョンする案件が少しずつ増えてきています。新築する場合に比べて建設コストが安いことと、工期が短くできることなど、コンバージョンには新築には無い様々なメリットがあります。
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キーワード
- 倉庫、配送センター、データセンター、リニューアル、コンバージョン、機能更新、耐震補強、免震レトロフィット
リニューアル・コンバージョンに必要な条件
高い階高と大きな床積載荷重
どんな建物でもデータセンターとしてリニューアルできるわけではありません。リニューアルで重要になるポイントとして2つの条件が挙げられます。
①高い階高
データセンターには、フリーアクセスフロアによる床吹空調や天井レターン等により、一般的に高い階高が必要です。通常のデータセンターの場合、5m前後の階高があることが理想的です。
②大きな床積載荷重
サーバーラックは1ラックあたり1000kg程度の荷重になります。この重量が大きな荷重を支えるためには、構造上の床用積載荷重として、おおむね10,000N/m2(1t)~15,000N/m2(1.5t)程度の床用積載荷重を確保する必要があります。
上記に加えて、敷地内に発電機用のオイルタンクを埋設できるスペースがあるかどうか、高圧での電力引き込みが可能かどうか等も大切な条件になります。
リニューアル・コンバージョンに適した建物用途
倉庫、配送センターをデータセンターへ
高い階高と大きな積載荷重の2つの条件を満たす、データセンターへのリニューアルに適した建物用途として、倉庫やトラック配送センター等が挙げられます。
耐震補強により既存建物を強化する
新築に引けをとらない強度を持つ建物へ
現状のままではデータセンターとしての構造強度が確保できない場合には、建物の耐震性能を向上させるための耐震補強を行います。柱・梁の補強やブレースの設置、構造スリットの設置など、様々な手法を組み合わせることで、新築に引けをとらない強度を持つ建物として生まれ変わります。
既存建物の免震化「免震レトロフィット」
東京駅の免震化にも採用
既存建物が免震構造になっていない場合でも、鹿島の独自技術「免震レトロフィット」により、建物の免震化を行うことができます。免震レトロフィットは数多くの実績があり、上部の躯体に耐震部材を加えることなく地震に強く安全な建物にすることが可能です。
歴史的価値が高い建物や公共施設など業務の一時停止が難しい建物にも使われる技術で、東京駅の免震化にも採用されています。
関連情報
外装のリニューアル
資産価値の向上とデータセンターにふさわしい表情へ
古くなった既存建物の外装を、新しく生まれ変わらせることにより、資産価値の向上とデータセンターにふさわしい表情を作ることが出来ます。銀座アップルビルの近未来的な外観も、鹿島による外装リニューアルの事例のひとつです。
鹿島でお手伝い出来ること
鹿島は豊富な施工実績や施主とのネットワークを生かし、コンバージョンに適した建物の調査・紹介から計画立案、施工に至るまでトータルにお手伝いします。
短工期・ローコストの追求
短工期・ローコストの手法を採用することで事業性を高め
「稼げるデータセンター」をご提案します。
サーバー等の機器性能の向上や仕様変更が日進月歩で進むデータセンター業界では、設計や施工に要する時間を最小限にすることで、いち早くデータセンターを稼働させることが事業性の向上に大きく繋がります。また合理的な設計・施工方法を採用し、使い勝手が良く建設コストが安い施設を造ることで、初期投資費用を最小限に抑えることが出来ます。鹿島は豊富な設計・施工実績の中から、事業内容ごとに最適な手法をご提案し、事業性を最大化するお手伝いをします。
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キーワード
- 短工期、ローコスト、告示免震、スマート免震、最適架構
告示免震による設計期間の短縮
最適な設計ルートのご提案
免震建物の許認可手続きは、時刻歴応答解析を用いた設計法による大臣認定ルート(指定性能評価機関による性能評価⇒国土交通大臣による大臣認定⇒確認申請)が一般的ですが、告示による免震設計法(告示免震ルート)を採用することにより、性能評価と大臣認定が不要となり、審査に要する期間を大幅に短縮することが可能です。
告示免震ルートは、地盤が条件に適合せず採用できない場合、あるいは、仕様規定により建物コストが割高となる場合があります。鹿島は豊富な設計実績があり、案件ごとに最適な設計ルートをご提案します。
スマート免震基礎構法による短工期・ローコスト化
環境に優しく合理的な次世代免震工法
従来の免震構造では、免震装置下部に剛強な基礎梁やマットスラブが必要となり、この部分の掘削量や躯体数量が大きく、免震構造を適用する際のコストアップ要因の一つとなっていました。スマート免震基礎工法は、高度な解析技術に鹿島独自の検証方法を組み合わせることで、耐震性を確保しながら基礎梁断面の最適化を行います。数量低減によるコストダウンと工期短縮が可能であるとともに、掘削土量低減により環境にも優しい構法です。
建築・構造・設備が一体となった最適架構計画
事業性に優れたデータセンターを実現
データセンターの設計には、建築計画・構造計画・設備計画が高度に統合化された設計をすることが欠かせません。例えば空調機とラックの配置は、ラック負荷やラック数により必要な空調機台数と気流到達距離が決まります。また気流を妨げない天井ふところやフリーアクセスフロアの有効寸法が導き出され、適正な階高や柱スパンが決定します。このように、建築・構造・設備が上手く合致した場合には合理的な建物が実現でき、ローコストで施工がしやすく工期も短い、事業性に優れたデータセンターを実現することが出来ます。